国立三つ葉異能力学園！！ (ページ11)

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#8 それぞれの思い(圭視点) ページ11

ルール説明が終わった。

『殺し合いをして下さい』か。
突拍子の無いことを言うなぁ…

俺は少し考えた、どうするのかを。
周りを見渡すと、イキナリの事に戸惑いを隠せず、友達と話している奴が多い。

しかも、あれは…Bクラスか？
1つにまとまって、何か作戦を考えている。
聞こうと思っては無いけど、聞こえてくるものだ。

「やっぱり、Aクラスを倒すのが絶対に必要だよね。全員倒せば、Bクラス全員Aに上がれる可能性がある。力を合わせて頑張ろう！！」

うわぁー。何か…ねぇ。そう見つめられるのは、嫌なんだけどさ。

でも、あれだな。力を合わせるとか、そういうのできるのっていいな。
Aクラスは、何か一癖二癖ある奴が多いのかな？「一緒に頑張ろう！」とか、誰も言わないね。
うん。

まぁ、俺も面倒だからやりたくないけどな。

にしても…異能力を使うのか…。
目立つことはやりたくないなぁ…。
彩はどう考えてんだろ。

となりで黙っている彩に、俺は聞く。

「なぁ、彩。お前、この事どう思ってる？」

「ん？え？どう思ってるかって？」

そう言って彩はフフっと笑い、

「っんなの…楽しみに決まってるじゃん！！
だってさぁ…学校側から、『さぁ！殺し合いをして下さい』って、言ってんだよ！？
殺らなきゃ損だよ！！
…しかも、さぁ？私の絶対的な力を示せるじゃん？」

ニタァとした。
目はギラギラとさせて、殺りたいオーラがヤバかった。

あぁ…彩に聞いた俺がバカだった。
彩は戦闘とか、戦いが大好きな奴だ。
そりゃ、こうなるわ。

「そっか。彩凄い殺る気だな。うん。何か、双子なのに、俺と全く違うな。」

冷静端的に俺は言う。

「えっ！？そう…かなぁ？私は似てると思うよ。だって圭、さっきから笑ってるよ。」

「え？」

笑ってる？俺が？？

「やっぱ血筋だから？アハハっ！静かにだけど、私は騙されないよ！その殺気と殺る気は！！」

彩は笑って俺に言った。

そうか、俺はこの突拍子も無い状況を楽しんでいたのか。
自分でも気づいていなかった…。

「クッ…嫌な血筋だ。」

俺はニヤッとしながら言った。

「…彩、殺るぞ。」

「はいはいっ！」

…コツン…

俺と彩は拳を突き合わせた。