story10. ページ10
◇
『ねー!!聞いてっ!!』
ななもり「どした?」
声をかけると、優しく言うお兄ちゃん。半袖のシャツから伸びる細い腕が太陽に照らされて輝いている。
『あのね、好きな人が将来迎えに来てくれるって言ってくれたの』
にやけが止まらない口元を手で覆いながら私は言った。それに反応して、アホ毛がだらりと下がる。
『なーくん?どうしたの?』
ななもり「…Aって、好きな人いたの?」
『言ってなかったっけ』
ななもり「いや…聞いてないんだけど」
怖い顔をしたまま、だんだん近付いて来るお兄ちゃんは私の手首を掴む。
『…やっ…なーくん…痛いっ』
思わず顔を歪ませる。
ななもり「あっ…A、ごめんっ」
『……』
お兄ちゃんがぱっと手を離すと、手首に跡がついているのが見える。光の入った藤色の瞳に見つめられ、我に帰った。
ななもり「ほんとにごめん…、心配になっちゃって…」
『…ううん。』
首を左右に振ると、髪の毛が頬を軽く叩く。
発しかけていた言葉を飲み込んで、私は微笑んでみせた。
『心配かけてごめんね』
◇
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まき - 更新お疲れ様です!青くん…そして桃くんはそんな幸せなことを青くんに…🤦🏻♀️ 推しを愛でる日々ですよね( (2023年1月11日 22時) (レス) @page50 id: 1ffb1529af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» この黄くんは桃くんに冷たいですね笑🫣 それは大変ですね、推しを愛でましょうか笑 (2023年1月10日 17時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!黄くんの「顔と声だけはいい」発言で思わず(笑)これからどうなるのか…! 周りに好きになれる人がいないんですけどね(笑) (2023年1月9日 22時) (レス) @page49 id: a38ae76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» まきさん流石です…!ぶっ飛ばしましょう!!恋って良いですよね(?) (2023年1月9日 15時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!気に入らないって言った女子飛ばしてきますね(こら こういう風に恋ができて羨まですよね… (2023年1月8日 23時) (レス) @page48 id: e9c3f819a9 (このIDを非表示/違反報告)
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