QuizKnock"ライター"の伊沢です ３

〃 ページ43

伊「合ってる？」

水「あー、そうです。似てません？」

鶴「そう？」


どうやら伊沢さんが出した名前は水上が思い浮かべていた名前と同じだったようでスッキリしたような顔でグラスの中の飲み物を煽る。

その後その女優さんの話から他の女優さんの話になり繋がりで最近見たテレビの話になった。


伊「あ、そのドラマAが事務所で見てたわ」

鶴「あー、好きそうですね」

水「へぇ、じゃあ面白いのかもね」

川「伊沢さんサッカー見たいって言って喧嘩してましたけどね」

伊「だってあのドラマ再放送じゃん！ 1回見たって言ってたし」


そして何故か流れで、と言うかほろ酔いになった伊沢さんAの名前を出すから俺らもそれに乗ってしまった。


鶴「そう言えばAちゃんの話で思い出したんだけどさ、」


氷だけになったグラスをテーブルに起きながら鶴崎が俺の目を見て話し始める。


鶴「看病イベントどうだった？」


そして最初に戻る。


鶴「で？ どうだったの？」


そう聞きながら他のグラスも氷だけになっている事を確認すると｢飲み物お代わり頼みます？｣といいながらメニューに手を伸ばす。

聞きながら周りに気を使うな。


伊「え、川上が看病してって言ったの？」

水「てか何で鶴崎が知ってんの？」

鶴「俺はAちゃんにLINE貰って川上の住所教えてって」

伊「詳しく聞かせろ川上！」


3人の圧、主に伊沢さんの圧に押されお酒が入っていたこともあり少しずつ話し出すことにした。

伊沢さんにオフィスに行けないほどの風邪だと言うことを伝えようとして間違えてAにLINEを送ったこと、心配したAが鶴崎に住所を聞いて来てくれたこと、そしてお粥を作ってくれたことまで話した時ニヤニヤしながら聞いていた伊沢さんがガタッと音を立てた。


伊「いった！ 膝が！」

水「危な、お酒入ってたら零れてましたよ」

伊「酒じゃなくて俺の心配しろよ！」


膝を手で擦りながら｢じゃなくて！｣と話し始める。


伊「え、お粥作ってもらったの？」

川「はい」

伊「俺も風邪ひきて〜!!」

鶴「あとは？」


何故か鶴崎が1番興味津々で目を輝かせるので話を続ける。

流れで泊まっていってくれたことや皿を洗ってくれたことを話す度に伊沢さんは野次を入れてくる。


水「普通にカップルしてるね」

鶴「イベント成功じゃん」

川「さっきからイベントってなんなん」


笑いながらそう言うと突然伊沢さんが腕を掴み｢当日のLINE見せろよ!!｣と揺らしてきた。

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