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「お腹いっぱいですか？」
川「ん、ごめんな」
「あ、いえ！ 全然いいんですよ」
熱があるんだからそんなに食べられないのも当たり前だし川上さんが謝るようなこともない。
心なしか私が家に来てすぐより顔色が良くなっている気がする。
「薬、これでいいですか？」
川「薬まで買ってきてくれたん？ ありがと」
「いえいえ、薬飲んだら後でまた熱測り直しましょうね」
川「わかった」
風邪がどんな症状かわからなかったから何個か薬を買ってきたけど咳やくしゃみ、喉の痛みはなさそうなので袋から1つを取り出し川上さんに見せる。
裏の説明文を読んで箱を開け、錠剤を2つ出す。
OS-1と一緒に錠剤を渡そうとしたが薬は基本水や白湯などで飲むものなので水を取りにまた台所へ向かおうとした。
「川上さん、水汲んできますね」
川「また、行くん？」
「え？ はい……えっ」
川上さんにそれを言うと見てわかるくらいあからさまに眉を下げ寂しいという意思を伝えてくる。
「う、でも、薬は水じゃないと……ね？」
川「それでええよ、もう行かんで」
サイドテーブルに置かれているOS-1を指さしながら私の持っている錠剤を受け取ろうと手を伸ばす。
寂しそうな表情にその場を離れることが出来ずやむを得ず薬と蓋を開けたペットボトルを渡す。
これで薬の効き目が弱くなってしまったらどうしよう……。
OS-1を口に含みもう片方の手で薬を口の中に入れる。喉が動き飲み込んだことがわかる。
「熱測りましょうか」
無造作に置かれていた体温計を手に取りボタンを押し川上さんに渡す。
川上さんに聞いた熱がいつ測ったものか聞くのを忘れたけど多分下がってる……と、思う。
体温計が鳴るまで何をしていたらいいかわからず寝室をキョロキョロと見回す。
落ち着いた色でまとめられているシンプルな部屋で寝るにはとても良いと思う。……いやとても良いってどこ目線なんだ私は。
電子音が耳に入り、川上さんの方を見ると体温計を取り出し自分の体温を確認すると私の方を向く。
「何度でした？」
川「36度」
めちゃめちゃ下がってる！ そう思い差し出された体温計を受け取ると36.9の文字。うーん、微妙。
「もう少し時間経てばまた上がっちゃうかもしれませんね……」
川「Aは、」
ふと名前を呼ばれ目線を体温計から川上さんへ移す。
川「いつ帰るん？」
「んー、もう少ししたらですかね」
私がそう言うとさっきの、眉を下げた寂しそうな表情が帰ってきた。
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ショコラ(プロフ) - Rukaさん» はじめまして！私も誰かと共通点があると嬉しいです！宇治原さんは伊沢さんが憧れるほどのクイズプレイヤーですもんね……!!この作品を読んでいただきありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月23日 14時) (
レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 松宮カナメさん» はじめまして！コメントありがとうございます！優しいお言葉ありがとうございます!!これからは「更新されてない？おかしいなぁ」くらいには更新ペースを上げたいと考えてはいますので応援コメントを糧にもっと頑張りたいと思います！ (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ゆみさん» コメントありがとうございます!!占ツクナンバーワンですか!?ライター伊沢占ツクナンバーワン!!とても嬉しいです！たくさんある作品の中から私のこの作品を読んでいただきありがとうございます!!完結まで頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ぽぽにょさん» はじめまして！そんなこの作品がまだまっさらな時から応援していただけていたとは嬉しいです！更新ペースは当初に比べると落ちまくりですが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - しぐれさん» ありがとうございます!!最近は夜の更新が多くなっている&更新しない日が多くなっているということで生活習慣から外れてしまっているかも知れませんがこれからも見ていただけると嬉しいです……!! (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
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