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「入りますよー」
少し開いている扉を念の為ノックして部屋に入る。返事が聞こえなかったのでもしやと思ったけど眠っている。
サイドテーブルにお粥を置いてベッドの隣に顔を覗き込むように膝立ちになる。
寝息を立て、少し眉間に皺を寄せている。……起こした方がいいかな。
「……川上さん、」
とりあえず夢見が良くなるよう、昔母が私の熱を出した時にしてくれたことを思い出し頭を撫でる。決して成人済みの年上の男性にやることではないけど……。
汗をかいてサラサラとは言い難い髪を撫でていると眉間の皺が無くなりゆっくりと目が開く。
「あ、起こしちゃいましたか……？」
川「いや……大丈夫……ん、お粥ありがと、」
視線を横に向けてお椀が目に入ったのか私の目を見て微笑む。……微笑みまくりじゃないですか。
「起きれますか？」
川「おん」
川上さんに肩を貸して上半身を起こさせ、ヘッドボードにもたれ掛かるようにする。
「美味しくないかもしれません……」
川「全然ええよ、Aが作ったんやったら」
「では……どうぞ……」
恐る恐るお椀と一緒にお借りしたスプーンを渡す。
「あ、私が食べさせましょうか？」
川「……」
ちょっとした冗談のつもりで言った一言でこんなにも部屋が凍りつくとは思わず慌てて次の一言を出す。
「なーんて」
川「お願いしてもええ？」
「えっ、」
川「……食べさせてくれるんやろ？」
「えっ！」
川「嘘なん？」
「いえ!! させていただきます！」
古典的な｢なーんてね！｣で誤魔化すつもりだったから川上さんの一言にテンパりながら、川上さんが差し出すお椀とスプーンを震える手で受け取る。
え、鶴崎さんのいう看病イベントってこういう事ですよね。どうしよう緊張する。
「どうぞ……!!」
スプーンに食べやすいくらいのお粥を乗せて川上さんの口元へ運ぶ。
川上さんが飲み込んだタイミングを見極めて運び続ける。
川「美味しい」
「本当ですか……？ ありがとうございます」
お粥を食べさせることに集中しすぎて味の感想を忘れていた。
味の感想を聞いたあとはまたタイミングを見てお粥を食べさせ続ける。
……無言で。鶴崎さんも私も思っている看病イベントじゃないと思う。
なんか、もっと｢あーん｣からの｢美味しい？｣みたいなのを言えるといいと思うんだけど……。
そんなことを思っているとあっという間にお椀が空になった。
川「ごちそうさまでした」
両手を合わせて言う。
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ショコラ(プロフ) - Rukaさん» はじめまして！私も誰かと共通点があると嬉しいです！宇治原さんは伊沢さんが憧れるほどのクイズプレイヤーですもんね……!!この作品を読んでいただきありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月23日 14時) (
レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 松宮カナメさん» はじめまして！コメントありがとうございます！優しいお言葉ありがとうございます!!これからは「更新されてない？おかしいなぁ」くらいには更新ペースを上げたいと考えてはいますので応援コメントを糧にもっと頑張りたいと思います！ (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ゆみさん» コメントありがとうございます!!占ツクナンバーワンですか!?ライター伊沢占ツクナンバーワン!!とても嬉しいです！たくさんある作品の中から私のこの作品を読んでいただきありがとうございます!!完結まで頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ぽぽにょさん» はじめまして！そんなこの作品がまだまっさらな時から応援していただけていたとは嬉しいです！更新ペースは当初に比べると落ちまくりですが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - しぐれさん» ありがとうございます!!最近は夜の更新が多くなっている&更新しない日が多くなっているということで生活習慣から外れてしまっているかも知れませんがこれからも見ていただけると嬉しいです……!! (2019年8月23日 14時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
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