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寂しさの限界 ページ7

村上
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亮、「んーーー!…うあーーーっ!!…やーーっ!!」(泣)
ただいま絶賛退行中の亮さん。
退行って言うのは簡単に説明すると赤ちゃん返りみたいなやつ。
今まで出来とったことが出来へんようになったり頻繁に癇癪興すようになったり無気力状態になったり。
知的障害の中でも比較的重度の子らに多く見られるとされる現象のこと。
原因はその人によってばらばらやけど彼の場合はたぶんストレスやってお兄ちゃん言うてはった。
ここ何日かは仕事が忙しくて一緒に過ごす時間も前より減ってもうてたみたいで「我慢させすぎたんやとおもいます」って。
毎朝の登校しぶりもかなり激しくなってきてバスの時間に間に合えへんひがほとんどやから本人の気持ちが落ち着いて来れそうなときだけ車で送迎してもらってんねんけど
車から降りたくなくて背もたれ部分にしがみついたまま大号泣の亮。
亮、「いーやーーっ!やーーやーーっ!!」(泣)
す、「亮、今日は兄ちゃんお迎え来るから。な?ほら頑張って行っといで!」
亮、「うあーーんー!」(泣)
村、「亮ちゃん、先生とお散歩行かへん?今日はお外暖かくて気持ちいいぞー」
亮、「んーん!」
す、「おっ!亮散歩やって!!ええやん!行ってきいや!」
亮、「うぎゃーー!」
俺とお兄ちゃんで説得し続けること約5分。
相変わらずギャン泣きの亮がお兄ちゃんではなく俺の方に両手を伸ばしてきた。
村、「ん?抱っこ?抱っこする?抱っこで教室いこうか?」
そう言うと小さく頷く。
村、「よし、ほんならお兄ちゃんにばいばいして?行って来まーすって」
す、「亮、行ってらっしゃい!」
亮、「…!!」
なんとかお兄ちゃんにタッチが出来た亮を抱きかかえた俺はそのまま校舎の方へ。
いくらなんでも鞄持ったまま散歩は行かれへんやろ。。
教室付いたら気が変わるってこともあるやろうし(笑)
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ハル - 初めまして!まだ、リクエストを受け付けていたら、亮くんが階段から落ちそうになって、すばるくんが庇ってすばるくんが落ちてしまって、亮くんがびっくりして裕くんに電話をかける話をお願いします!いつも楽しく見てます。更新頑張って下さい! (2021年10月3日 6時) (レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - リクエストは随時受付中です。スランプ気味の作者を助けてくれる人がいらっしゃいましたらどんな物でもかまいませんのでコメント欄へお願いします! (2021年7月25日 22時) (レス) id: 64f831f142 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ありがとうございます!更新されるたびワクワクしながら拝見させて頂いてました!この作品の世界観が大好きなのでこれからも頑張ってください!!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: 63651968c9 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - あんずさん» 亮ちゃんサイドを含んだお話を書かせて頂きました。いかがでしたでしょうか? (2021年7月23日 20時) (レス) id: d148762d57 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。またおいおいかかせていただきますね (2021年6月22日 22時) (レス) id: d148762d57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayaka x他1人 | 作成日時:2020年11月24日 21時

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