シスコン野郎を落とすのなんて無理じゃね？

でーと？？？ ページ16

今日は男の人なら絶対落ちてしまうようなかわいくて、私の素材を活かしてくれるような服装、メイクをした。
そりゃあ私を知り、西国一のスパイにチェックして貰ったんだから、当たり前といえば当たり前だけどね。

兄にチェックを受けた時「わかってるよな」と釘を刺された。


私は黄昏と違って任務関係者に情なんて湧かない。


でも何故か黄昏に釘を刺された時息が詰まってしまった

落ち着け、今日私はユーリ・ブライアを完璧に落とす


スパイとして、妹として、肉親として黄昏を守ると同時に東西平和を確固なものにする為に私は働いてるのだ。忘れるな


私は深呼吸をして待ち合わせ場所に向かった


「ユーリ君遅れてごめんなさい。」

いつもスーツを着たユーリ君としか会ってないせいか、私服とのギャップを感じた。勿論いい意味で


「いえ、まだ集合時間よりも早いので全然大丈夫ですよ」


「あの、Aさん少しお願いがあるのですが、




敬語やめません？


いや、、あの僕たち同い年ですし、、」



「そうですね！今日は敬語禁止にしましょ」



「じゃあ、敬語使った方には簡単なペナルティをつけよっか」


私は楽しそうに返事をしたけど、心中は冷や汗が止まらない、、秘密警察(あんたら)あんたらのペナルティとか怖っ



「まずどこ行く？Aさん好きな動物なに？」


「なんだろ、ラッコとかイルカが好きだよ、ユーリ君は？」



「俺はシャチかな、ここにいるといいけど」



楽しそうな顔でパンフレットを見るユーリ君の顔に少し胸が高鳴ってしまったのはまだ気づかないふりをしておこう

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