添い寝 ページ43
.
『 あ、れ?寝てる… 』
「 スー…スー… 」
きっと俺にはわからないほど
辛い思いもたくさんしてきたんだろうな…
俺が守ってあげないと。
『 可愛いな… よいしょ!』
起こさないように横抱きにする。
とりあえず部屋まで運んで寝かせてあげよう。
『 失礼しまーす… 』
そーっとだぞ、そーっと…
『 んっ!?!?』
布団に横になったAちゃんを見ると
浴衣が少し乱れていて 胸元がチラリと見えていた。
『 …ダメだダメだ!
何考えてんだ俺!耐えろ!』
このままこの部屋にいたら
俺の理性がぶっ飛びそうだ…
早く出よう…
ガシッ
『 うえっ!?』
Aちゃんのそばを離れようとすると
ガシッと腕を掴まれた。
「 行か…ない、で… 」
Aちゃんは寝ていて、
起きている様子はない。
『 …もう、ちょっとだけだぞ♡ 』
ちょっとしたら出よう
引き止められたんだから仕方ない
そう自分に言い聞かせながら
Aちゃんのお布団にお邪魔した。
『 んふふ、可愛いなぁ ほんと 』
こんな華奢な体で 鬼に立ち向かってるんだな…
そう思うと余計に守りたいという気持ちが増す。
きっと今のAちゃんは
計り知れないほどに 辛いんだろう。
お父さんとお母さんのことを思い出せたのは
よかったけど、そんな大事な2人が
死んでしまったことも思い出したんだから。
それに加えて 鬼になるかもしれない
そんな不安もある。
だからこそ俺が、その恐怖や不安を
少しでも取り除いてあげなきゃいけないんだ。
『 俺が守るからね 』
寝ているAちゃんの額に
そっと口付けをして俺も目を閉じた。
____________
『 おかしいですね…
今朝は Aはまだ任務に出てないはずですが… 』
そーお…
『 あらあら… 』
しのぶがAの部屋を覗くと、
善逸がAを抱きしめたまま寝ていた。
Aの腕もきちんと
善逸の背中に回されている。
『 んふふ、仕方ないですね 』
後で 散々しのぶに冷やかされたのは
言うまでもない。
.
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時