検索窓
今日:4 hit、昨日:71 hit、合計:116,692 hit

幸せな夢 ページ19

.





『 A 』





あれ…ここはどこ…?





『 A、ただいま 』





この人…

善逸と同じ柄の茶色い羽織に
綺麗な金色の長い髪


私の記憶の中にいる人と同じ人。


そして初めて見る、この人の顔。
琥珀色の瞳。


善逸くんにそっくりだ。
まるで大人になった善逸くん。





でも、どうして私の名前を知ってるの?
ただいまってどういうこと?





『 どうしたの?A。
そんなにぼーっとして 』





今度は女の人の声が後ろから聞こえた。

振り向くとそこには

私と同じ茶色い髪で毛先が紫
私と同じ目をして
私の羽織と同じ着物を
着ている女の人がいた。



もしかして…
私が昔 握りしめてた着物って
この人の着物?





『 春光ぃぃぃぃ!!
会いたかったよぉぉぉぉ 』



『 おかえりなさい、月一郎さん 』





金髪の男の人がデレデレして
女の人に抱きついている。

こういう所も善逸くんそっくり。


はるひ…?るいちろう…?


誰?聞いたことがない。




すると男の人はまた私の方を向いて





『 よーし、Aもたくさん
抱っこして抱きしめてやるからな!』





そう言って私をひょいっと持ち上げた。


よく見るとこの人、腰に刀がある。
隊服も着てる。


私と同じ、鬼殺隊…?





でも私は今とは違う。

刀もない
隊服も羽織もない

体も、小さい。





『 そうだ、A。

Aに渡したいものがあるんだ 』





そう言って男の人は
首からなにかを取り出した。





「 それっ…!!」





驚きすぎて思わず声が出てしまった。

男の人が取り出したのは
私がずっと付けていた
金色の首飾りだったから。





『 おぉっ?どうした A。
綺麗だろう?

これは俺の先生から御守りとして
貰ったものなんだ。


今度はAに持っていて欲しい 』





そう言って私の首に付けた。





『 それを付けていれば
いつだって 父さんが助けてやる。

父さんは、いつもAと一緒だ。


そしてAは 母さんと同じ目だ。

だから母さんだっていつも一緒だ 』




『 そうよ。
母さんもずっとAのそばにいるわ 』





お父さんとお母さん…?





『 いいか、A。

これから先楽しいこともたくさんある。
でもきっと、辛いこともある。

そういう時は


泣いてもいい
逃げてもいい

ただ、諦めるな。


自分を信じて生きるんだ 』





そう言って " お父さん " と " お母さん " は
私を優しく抱きしめてくれた。




.

目覚めることはできない→←鬼の出る列車



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。