たんぽぽの花冠 【我妻善逸】

一目惚れ ページ2

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その後、怪我をした3人は
蝶屋敷へ運ばれていた。




『 そうだ！

善逸を助けてくれた女の子に
お礼が言いたいんだが…どこにいるんだろう？ 』


『 それ、A様のことだろ 』





そう話すのは、隠の後藤。





『 A…？』


『 長い髪で蝶の髪飾りしてただろ？』


『 毒で意識がはっきりしてなかったから、
顔はあんまり覚えてないけど…そうだった 』


『 蟲柱、胡蝶しのぶ様の継子の花妃A様だよ。

めちゃくちゃ美人だし、いい子で、
狙ってる隊士が大勢いるらしいぜ 』





なんて言っているが、
実は後藤もその中の1人だ。






『 どこに行けば会えるんだ？』


『 A様はこの蝶屋敷に住んでる。

中庭でアオイかカナヲ様か
あの三姉妹と一緒にいる事が多いけど… 』





すると、善逸が何かを感じ取った。





『 あれ…？なんか鈴の音がする 』


『 鈴？全然聞こえないが… 』


『 この音、まさか… 』





コンコン



誰かが病室のドアを叩いたと思ったら、
ひょこっと顔を出した。





「 こんにちは。調子はどう？我妻善逸くん 」



( ずっきゅーーーーーんっっ )





この時、初めてはっきりとAの顔を見た善逸は
すっかり一目惚れしてしまったのだった。









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