半夜兎の舞姫 2【沖田総悟】

副長命令ならぬ隊長命令 ページ9

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「 旦那ぁー！！」


『 お、来た来た 』






シンデレラ救出大作戦(勝手に命名)から数日後
約束通り、Aとの1日デートが決行された。

＿＿＿＿＿＿ のはいいんだけど…






『 …なんでお前もいんだよ 』


『 見送りでさァ 』






集合場所には何故か沖田君もやって来た。

俺がAに手ェ出すんじゃねぇかって
心配でたまらねぇんだろうなぁ。






「 じゃあね総悟！旦那、早く行こっ！」






でも、そんな心配はいらねェさ。






『 手ェ出したら殺しますぜ、旦那 』


『 何言ってんだよ沖田君 』






そう言って俺は
無邪気に笑うAの肩を抱き、引き寄せる。

途端に真っ赤になるAと真っ黒になる沖田君。






『 今日一日、Aは俺の女だ。
何しようが俺の勝手だろ？』






俺の言葉に一瞬、刀に手を掛けた沖田君だけど
" 借りがある " ということを思い出したのか、
すぐに手を戻した。






『 18時までに帰れ、A 』


「 え、早くない！？」


『 副長命令だ。1秒でも過ぎたら士道不覚悟で切腹 』


「 それトシのセリフ 」






突然の門限にブーブー文句を垂れるA。

沖田君は副長命令だとか言ってっけど、
ぜってぇ沖田君が今決めたろ。






『 仕方ねぇから門限とAだけは守ってやらァ 』


「 旦那！」


『 そうと決まりゃあ、早く行くぞA 』






Aの手を取って歩き出す。

もちろん普通になんて繋いでやんねェ。
ちゃーんと絡ませてやる。






「 だっ、旦那っ！？
今日はなんか…いつもと違くない！？」






顔を真っ赤にさせたまま問うAが
猛烈に可愛くてたまらねェ。






『 今日ぐれぇいいだろ。俺の女なんだから 』


「 なっ…！！！」






今日は存分に楽しませてもらいますぜ？
＿＿＿＿＿＿ 沖田君。






ふと後ろを振り返ると、沖田君が
俺に向かって中指を立てていた。








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