繋がった想い ページ49
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「 ん…あ、れ…?生きてる… 」
目を開けると暖かい何かに包まれていた。
それが何かはすぐにわかった。
「 総悟っ!」
意識を失っていながらも、
しっかり私を抱きしめて守ってくれていた総悟。
腕の中から総悟をゆすると、
ゆっくりと目が開いた。
『 ん…A…? 無事か… 』
「 うん、総悟が守ってくれたから平気だよ。
総悟は…?」
『 少し背中打っただけでィ。
瓦礫が上手い具合に俺たちを守ってくれたな 』
総悟に手を借りながら、立ち上がると
足に力が入らずよろけてしまった。
『 おっと… 』
「 …ごめん 」
『 ったく、こんな世話が焼ける女は
俺しか面倒見れねぇな 』
「 それ、なんかウザイ 」
口を膨らませていると
急に勢いよく抱きしめられた。
「 そ、総悟!?」
『 …無事でよかった 』
ギューッと抱きしめる力が強くなる。
それに答えるように私も抱きしめ返す。
『 2人とも生き延びちまったから
責任取るしかなさそうだねィ 』
体を少し離してニヤリと笑った総悟。
またわざと言ってるな、これ。
「 イヤイヤならいいですけど 」
『 …イヤイヤな訳ねぇだろ 』
私の頬に総悟の手が触れる。
目が合えば、すごく優しい顔で微笑む。
『 ______ 好きだ 』
私の唇に総悟の唇が優しく重なる。
体はすっごく痛いし、
今絶対髪の毛も顔もぐちゃぐちゃだろうけど
すごく幸せ。
「 ______ 私も、総悟が好き 」
そして今度は、どちらからとも無く唇が重なった。
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みんなの所へ戻った後、
目が腫れているみんなに怒られたのは言うまでもない。
「 トシも泣いてくれたの!?」
『 んなわけねぇだろ!!クソガキ!!』
『 近藤さん、Aはもう
沖田家に嫁ぎますんで そこんとこお願いしまさァ 』
『 …はぁぁ!?!? どういう事ぉぉぉぉ!?!?』
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迷い猫 - "里ゴリラ"のところ" 店長ォォになっていますヨ (2021年9月21日 18時) (レス) @page43 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - 初めまして!めちゃくちゃ内容大好きです!キュンキュンしちゃいました笑笑これからも応援してます!この小説にあえて良かったです! (2021年7月31日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます!!すごく嬉しいです(T_T)!更新頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2021年1月8日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 最高に面白かったです!夢主ちゃん編も、すごく楽しませてもらってます!お父さんがまさか生きてたなんて!?びっくりしましたけど、最高の展開です...!毎回、更新楽しみにしています!!どうかお体に気をつけて下さいね!次回も面白い更新待ってます! (2021年1月7日 0時) (レス) id: a3c6f82ac9 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - マカロニさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!!そのお言葉だけで頑張れます!! (2020年11月17日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年11月3日 21時