例え相手が誰であろうと ページ35
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「 あれが…私の、お父さん…… 」
『 火事があったあの日、あの男は
Aとお母さんを置いて逃げたんだ。
＿＿＿＿＿＿ 自分の命惜しさに 』
「 そんなっ…… 」
信じられなかった。
あんなに優しかったお父さんが
大好きだったお父さんが
私たちを捨てて、逃げていたなんて。
『 焼け跡から発見されたのは、
あの男じゃなく 全くの別人だったらしい 』
「 別…人？」
『 うん。Aたち家族を脅してた一人だった 』
" この星から出て行かねぇなら家族全員殺すぞ！"
あの頃は毎日そんな事ばかり言われていた。
そのおかげで私も虐められるようになって
友達なんて出来なかった。
そんな中、ずっと私のそばに居てくれたのは
神威だった。
『 ごめん…もっと早く伝えるべきだったのに…
Aを見つけ出すのに14年もかかっちゃった。
本当にごめん…… 』
「 神威っ… 」
神威は悪くない。
そう言葉にしたくても、
息を吸うのがやっとだった。
代わりにこれでもかと神威に抱きつけば、
同じようにきつく抱きしめてくれた。
『 俺も戦うよ、一緒に 』
力強く、私の目を真っ直ぐ見つめる神威。
『 恐らくあの男はAに会いに来ただけじゃない。
ついでに地球を潰すつもりで来てる 』
「 … 」
『 無理にとは言わない。
実の父親を殺しにかかるなんて、簡単な事じゃない からネ 』
正直言ってまだ混乱してる。
死んだと言われたお父さんが生きていて
でもそのお父さんは私たちを捨てた
そのせいで、お母さんは死んだ。
『 でも俺は、いくらAのお父さんだとしても
戦わせてもらうヨ 』
眉を下げて、困ったように笑う神威。
こんな作り話のような真実が
悲しいし
悔しいし
憎い
だけどもう私の答えは出てる。
『 Aを守る為に、俺は戦う 』
優しく私の頬を撫でる。
大丈夫だよ神威。
私は 真選組司令官 兼 一番隊副隊長 近藤A。
私の仕事はこの江戸を、地球を守ること。
神威が横にいてくれるなら
私の守りたいものは 全部ここにある。
「 私も戦うよ 」
相手が誰であろうと、
例え実の父親であろうと
私の大切なものを傷付けようとする奴は
＿＿＿＿＿＿ 絶対に許さない。
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迷い猫 - "里ゴリラ"のところ" 店長ォォになっていますヨ (2021年9月21日 18時) (
レス) @page43 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - 初めまして！めちゃくちゃ内容大好きです！キュンキュンしちゃいました笑笑これからも応援してます！この小説にあえて良かったです！ (2021年7月31日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます！！すごく嬉しいです(T_T)！更新頑張りますね！これからもよろしくお願いします！ (2021年1月8日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 最高に面白かったです!夢主ちゃん編も、すごく楽しませてもらってます！お父さんがまさか生きてたなんて!?びっくりしましたけど、最高の展開です...！毎回、更新楽しみにしています!!どうかお体に気をつけて下さいね!次回も面白い更新待ってます！ (2021年1月7日 0時) (レス) id: a3c6f82ac9 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - マカロニさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！そのお言葉だけで頑張れます！！ (2020年11月17日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年11月3日 21時
