半夜兎の舞姫 2【沖田総悟】

死亡フラグとは ページ26

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仕事帰り(サボり帰り)、
総悟と街で買い物をしていた。

珍しく総悟がケーキ屋さんに寄っていくなんて言うもんだから
雨が降るんじゃないかと空を見上げるも、
全くの雲一つない晴天だった。






「 総悟がケーキ買ってくれるなんて、
どういう風の吹き回し？」


『 そういう気分の日もあんだよ 』






" あ、いっけね。
マヨネーズのトッピングしてもらうの忘れてた "

なんて柄にも無い事を言うもんだから、
何かよからぬことでも考えてるんじゃないかと怖くなった。






「 総悟、アンタなんか……えっ…… 」






私のその嫌な予感は当たっていたようで
総悟は女に腹部を刺され、血がダラダラと
落としたケーキの上に流れ出る。






『 真選組一番隊隊長、沖田総悟。
父上の仇、しかと取らせて頂きました 』






そう言った女は、私達に背を向けて歩き出す。






「 待てっ…！……総悟っ… 」






女を追おうとすると、
総悟がふらりと地面へ倒れていったので
支えようと手を伸ばした＿＿＿＿＿＿


伸ばした＿＿＿＿＿＿が、






「 …は 」






一瞬の出来事だった。

気付いた時には女は総悟に
地面に叩き付けられていた。


そして頭をおしりでグリグリと…






「 何…してんの… 」


『 俺がこんな簡単に死ぬと思ったのか？』






そう言ってニヤリと笑って、
ズボンからタバスコの瓶を取り出した。






「 …そりゃあこんなに晴れてるわけだ 」


『 は？』


「 ＿＿＿＿＿＿総悟がそんなに良い奴なわけない 」


『 はっ倒すぞ 』






本当に一瞬、一瞬だけ…
焦ったけどね。





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