半夜兎の舞姫 2【沖田総悟】

現実から目を背けたくなる事もある ページ17

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あの後、総悟に言われた通り万事屋へ向かった。

私の顔を見て、緊急事態だと察したのか
黙って中に入れてくれた旦那。






『 A！見て見て！
今 新八がテレビに出てるネ！』


「 え…あ、ホントだ。何コレ…
二次元派と三次元派の討論会…？」






そのうちにテレビ内で乱闘が始まったんだけど…






『 あれ、コイツ…どっかで見た顔だな… 』


「 … 」






私の探してる男にそっくりなんだけど。
こんなに似てるなんてある？
アイツ アニオタだったっけ？






「 トォォシィィィ！？！？」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






『 あのー…すいませんでした…
まさか貴方がいるとは思わなかったもので…

＿＿＿＿＿＿ ひっ、土方さん… 』






結局、あの討論会の後
トシ…トッシーを連れて帰ってきた新八くん。


現実を受け入れられなかった私は、奴の隣には座れず
トッシーが1人で座って
向かいのソファーに私を含めた4人が座っている。






『 いやぁ、いいんだよ。

この限定モデルのフィギュア、
トモエ5000が無事だっただけでも良しとするさ 』


「 ト、トモエ5000… 」


『 おいっ、A！しっかりしろ！』






あれはトシじゃない…
あれは鬼の副長、土方十四郎じゃない…

私の口からは今にも魂が抜けそうだ。






『 てゆうかぁ…え、おたく、土方さんですよねぇ？ホントに 』


『 何を言ってるんだよぉ、坂田氏 』


『「 坂田氏！？」』


『 この通りっ！！
正真正銘、土方十四郎でござる 』


『「 ござる！」』






この手帳を持ってるってことは確かにトシだ。
それに背中に刀を背負ってるし…






『 あっ！神楽氏！その中華服は…
さては、魔法少女ちゅうかなパパイヤのコスプレでござるな！

かなり完成度が高いね…
ちょっと写真撮らせてもらっていいかな 』






と言ってパシャパシャ神楽ちゃんの写真を撮るトッシー。






『 んふっ、いいね いいよ…ふっ、もう一枚 』


『 何で照れてんのォォォ！？』


『 あ、次はA氏！！
この美少女戦士ルリカちゃんの
コスプレをして欲しいんだけど…

さっきからずっと似てると思ってたでござる！！ 』






と、私の目の前にトモエちゃんと色違いの衣装を出す。






「 ……加減に… 」


『 ん？どうしたでござるか？』


「 …いい加減に……しろォォォ！！！！」


『 ぶっふぉぉぉ！！』






私のアッパーが命中し、
トッシーは天井を突き抜けていった。








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