Episode40 / 嵐の直前 ページ40
ホールには微妙な雰囲気が漂う。
決して良いものではないのは確かだ。
ご飯の調達班が戻ってきて、Aの事情を聞いたのだ。
そこへパクノダが戻ってきた。
「Aは?」
「寝たわ。疲労からの熱…にしては熱の上がり方が以異常気もするけどね。」
パクノダはシズクに返事をしながら団長の元へ向かう。
セラをここから離れさせて。
その目はそう訴える。
「マチとセラはAを看ててくれないか。」
「分かった。行くよ。」
マチはセラに声をかけてホールを出ようとする。
しかしセラは動かない。
誰も話さず動かず。
少ししてセラはマチに続いた。
旅団全員が警戒していた。そこでセラが何かしようものならばセラの命はなかっただろう。
「団長、あの子の熱は異常よ。クスリか何かで無理やり起こしたような熱。じゃなきゃあんな高熱にはならないわ。」
「こちらの行動を警戒して、か。しかしこれで外に連れ出すことは難しくなった。」
どうしたものか、とクロロは考えた。
「さきのアイツ、ワタシら警戒してなかたら完全に殺る気だたね。」
「俺らの殲滅だろ?そりゃ全員揃ってる時の方が殺りやすいんじゃねえのか。」
「あそこで動くような馬鹿だったら良かったのにね。」
フェイタン、ノブナガ、シズクの冷たい声が響く。
数日でAは団員に大切にされていた。
それは彼女が幼いからなのか、また別の理由なのか。
どちらにせよ彼女を傷つけようものなら彼らは総出で動き出すだろう。
Episode41 / 守り守られ殺り返す→←Episode39 / 思惑の惑い
142人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやは(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます!すごく助かりますー!すぐに修正しますね (2019年11月6日 21時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 40話にも誤字がありました。「以上な」ではなく、「異常な」です。 (2019年11月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5話に誤字がありました。「以上」ではなく、「異常」です。 (2019年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろりお | 作成日時:2019年7月12日 23時