Episode35 / あたたかい2 ページ35
私が自分のことを話しても、誰も蔑んだ目をしなかった。
むしろあたたかい、気がする。
団長なんてすごい嬉しそう…。なんでだろ?
『前置きはここまでで、本題のイルミとの関係。』
これは特にそんな珍しい話でもないけど、と続けた。
わかる人には私が蜜月だとバレてしまう。それで私が自分のコマじゃ無くなるのを恐れた叔父は何とかして隠そうとしたの。
そのとき、あいつらが見つけたのがゾルディック家。
叔父はゾルディック家に頼み込んだ。なんとかできないか、と。
ゼノじいちゃんは条件を出した。
望みを叶えるには代償を払え、と。
普段ならその代償とは報酬のことだ。でもその時ゼノじいちゃんが提案した代償は私をゾルディック家に渡すこと。
もちろん最初叔父は断った。奪われないためなのに奪われては意味が無い。
ゼノじいちゃんは妥協して5年間という期間を設け、更に叔父に迫った。
「お前さんらが育てたとてその子は普通の子にしかならんよ。宝の持ち腐れじゃ」
心当たりがあったのか、叔父は渋々と承諾したらしい。
ゼノじいちゃんに聞いた話をそのままみんなに話した。
『だから私は1歳になるちょっと前から6歳までゾルディック家で過ごしたの。』
「そりゃあ強えはずだなあ!」
ウボォーが豪快に笑う。
「あんた最初あたしらから逃げる時、肢曲とか暗殺者が使うようなのばっか使ってたのもそれが理由かい?」
『あれ騙されなかったからびっくりしたよ!』
もちろん暗殺技術も念も、大量に仕込まれた。ゼノじいちゃんは1度私を返したあと、連れ戻すつもりだったらしく、完全に自分たちの好きなように育てた。
「だから妹、か。」
団長は納得が言ったように頷いた。
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あやは(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます!すごく助かりますー!すぐに修正しますね (2019年11月6日 21時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 40話にも誤字がありました。「以上な」ではなく、「異常な」です。 (2019年11月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5話に誤字がありました。「以上」ではなく、「異常」です。 (2019年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年7月12日 23時