Episode4 ／ 嵐の前の静けさ ページ4
完全に太陽が登った頃、私たちは市場を歩いていた。
都市って感じの高い建物はないけど、どこを見ても人で溢れている。
セラはあちらこちらと駆け回り、呼べば戻ってくる、というのを繰り返していた。
市場なだけあって、食べ物の屋台もたくさんある。
セラが私のそばを離れた瞬間、私は絶をして近くのパンの屋台から盗った。そのまま少し走ったところで、セラを呼ぶ。
『セラ、お腹空いたでしょ』
｢わ、いつのまにですか！ありがとうございます！｣
嬉しそうに咀嚼する姿はほんとに天然記念物並だ。
｢Aねえ様は食べないのですか…。｣
しょぼん、と効果音が着きそうなくらい落胆したセラはパンを私に差し出した。
『んーん。いいよ食べて。私お腹空いてないからさ』
嘘じゃない。1週間くらいは食べなくても生きていけるよう躾られてるし、私。
慣れとは時に恐ろしい。
セラの分の食料調達をし、またセラのいない時にナイフを盗った。
なんとも不思議な形のナイフだ。
でもこのナイフ、結構強い念のオーラが見えるんだよね。
『セラ！ここを出ようか』
日が暮れるまで街で時間を潰していた時、僅かながら、広げていた円に気配が入った。
2日連続で走るのはセラの幼い身体に負担ではないかと、セラをおぶって走り出した。
ここの街には空港がない。
もっと大きな街に行かなきゃ。
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あやは(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます！すごく助かりますー！すぐに修正しますね (2019年11月6日 21時) (
レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 40話にも誤字がありました。「以上な」ではなく、「異常な」です。 (2019年11月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5話に誤字がありました。「以上」ではなく、「異常」です。 (2019年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年7月12日 23時
