航海日誌35 ページ36
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突然のことにAは何が起きたか理解できなかった。
気づいたら視界は真っ暗
四方八方を固い金属の壁に囲まれていて、叫んでも叩いても、外の反応はない。
｢案外ちょろいもんだなァ｣
｢こんなガキに30億だぜ？政府もアホなもんだ｣
ドリンクカーのスタッフと、クマの着ぐるみを脱いだ男
二人は裏口から、ドリンクカーごと、そのままシャボンディパークの外へと持ち出した。
ここは裏世界の人間には有名な、人攫いスポット。
未だ、ヒューマンショップという悪文化が残るこの島では暗黙の了解だった。
もちろん、この二人も人攫いなわけで、その為だけに作られたこのドリンクカーは完全な防音。
故に、Aが何をしても外に聞こえることは無い。
｢なァ、コイツ、海軍に引き渡すのか？｣
｢いや…もっと金を出すとこに売るだろうな。よく考えてみろ、ただのガキに30億はつかねェ。｣
｢確かにそうだな…絶対何かある。裏ならもっと欲しがる奴らがうじゃうじゃいる、ってわけかァ｣
｢そういうことだ！まァ顔はかなり上々。貰い手には困らねェだろうよ。とりあえずボスに報告だ｣
｢なんか褒美貰えるかもしんねェな｣
二人の男は、そんなことをニヤニヤと話しながら、自分たちの本拠へと戻っていく。
彼らは思ってもいなかった収穫に、スキップしそうな足取りで歩いていた。
が、
｢あー、ちょっとそこの兄ちゃんたち｣
後ろから呼び止められて不機嫌そうに振り返った。
｢あァ！？なんだァ、てめ…え…｣
しかしそれも一瞬のこと。
一気に顔色を悪くさせたと思えば、ざっ、と後ずさった。
｢な、なんであんたが、ここ、に｣
｢その箱の中の子、俺に渡してくれねェか？…あーなんだ、懸賞金なら、ほら、払うし｣
俺が払うわけじゃねえけど
そう付け足して、提案した男は、Aの入っているドリンクカーを指さした。
｢わ、渡すかこんな大物ｯ！！逃げるぞ！！｣
一方、ガクガクと震え始めた男たちは、転けそうになりながらも反対方向へと走り出した。
｢あーらら。話し合いじゃあダメか｣
次の瞬間、その場には誰もいなかった
ただ、男が立っていた場所は何故か、凍りついていた。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
