航海日誌3 ページ4
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｢助けに行くか？｣
自分でも、なぜ知り合ったばかりの子供にここまでしてやるのか分からないまま、シャンクスはそう聞いた。
でも、Aは首を振るばかり。
『かいぐん……危ないから、関わっちゃだめなの』
｢海軍に捕まったのか？？｣
シャンクスの隣で話を聞いていた、黒髪の男、ベン・ベックマンがそう聞く。
『でもね、話をつけてすぐにもどってくるって言ってたの！だからね、ちゃんとわたし待ってる』
｢海軍か…。じゃあ待つなら、ここを離れられないか｣
顎に手を置き、唸りつつ残念そうにシャンクスは言った。
頭では危ないから連れてけないと分かっていつつも、内心Aと一緒に旅をしたいと思ってしまう自分に戸惑っているのだ。
『もう、ずっと前のことだけどね』
顔は笑っているが、少女とは思えぬ大人びた、悲しげな表情をしていた。
｢ここじゃ寒い、中に入ろう｣
そう言って、シャンクスはAを船室へと促した。
Aもそれに続いて立ち上がった時、Aの
『なあに？これ』
Aがそれを拾っている間に、シャンクスはこそっとベックマンに耳打ちをする。
｢…見たか？ベックマン｣
｢あぁ…なんかの悪魔の実だろうな｣
『てがみだ！ままからだ！』
当の本人はどこから手紙が来たのかも気にせず、嬉しそうに手紙を開封した。
＊
(読みやすいよう漢字に直してあります。)
Aへ
なにも言わず、あなたをおいて島をでてごめんなさい。
そして、あなたがこの手紙を読んでいるということは、私たちはもう二度とあなたに会うことができないということです。
急なことで驚くとは思うけど、絶対に泣かないと約束しなさい。
あなたの存在が、政府や海軍にばれれば必ずや追われる身となるでしょう。
そうしてしまったのは私たちであり、あなたを傍で守ってあげられなくてごめんなさい。
あなたのことを、ある人に託しています。
あなたが信頼できると思った人に、もう一枚の手紙を渡しなさい。
絶対に、海軍やCPに捕まらないで
どこにいても、あなたを愛しています。
ママより
＊
｢……どうした？何が書いてあったんだ？｣
手紙を読んで、放心状態のAに恐る恐るシャンクスが声をかけた。
『…ままと、ぱぱ、もう会えないって！』
流れる雲が、少しずつ黒に変わってゆく。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
