Episode301 ／ 終焉のシナリオ ページ6
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オークション会場を出て、待ち合わせていたとある廃ビル。
『さー、コルたんはどこかな〜？』
コルトピを探しながら、ふと目に入った窓の外を見る。
もうすぐ取り壊される予定のこのビルは意外と高く、辺りがよく見えた。
あっちこっちで爆発のような音がし、銃声が鳴り響いている。
みんながきっと暴れているんだろう
いいな、私も早く戻って参加しよー
『コールたーん』
｢気持ち悪い呼び方やめてよA｣
『うわあっ』
急に後ろから話しかけられて思わず大きな声を出してしまった。
『ごめんごめん、コルトピこそ後ろから急に話しかけないでよー』
「Aが悪い」
『えー』
私とさほど身長の変わらないコルトピの頭を小突いて、私は胡座でコルトピの前に座る。
「いくよ」
『はーい』
「
どさっと音がして、隣を見れば私が転がっていた。
『なんか気持ち悪いね』
「物体でしかないけどいいの？」
『うん、事実上の死を私に…それが出来たらいいからさー』
さて、欲しいものは手に入った。
私は持っていたリュックから旅団の時用の服を取りだした。
変装をといてさっと着替える。
これで、私は蜘蛛だ。
『じゃあ、また後で。コルトピ』
私は、私を背負ってビルから飛び降りた。
＊
ダダダダッ
銃声が鳴り響く夜の街
私は、オークション会場の一階ロビー前で、機会を伺いながら待機していた。
今か、今かと待ち構えて早数分
やっとお目当ての人物は喧騒の中から姿を現した。
て言っても、知り合いでもないし
なんなら生きてすらない。
シャルのあやつり人形だからね
そいつは、狂ったような足取りで、ロビーに向けて、すなわち私のいる方へとライフルを乱射した。
それと同時に、私は地面を蹴ってそこへと飛び出した。
全身を堅で守っているから、銃弾なんて痛くもなんともない。
ただ、私が背負っていた私がボロボロになるだけだった。
運がいいことに、ロビー付近には雑魚しかいなかったので、証拠隠滅のために首を落としておく。
これで、流れ弾に巻き込まれた可哀想なマフィアのボス、のシナリオが完成した。
これで、終わりだ。
私は自分を、人目につく場所に捨てた。
『ユーキには申し訳ないけどねー……そろそろ本業に戻らんと。』
まぁ、正直面倒くさくなった、というのもある。
こんな大きな揉め事になると思わんかった、私
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kokomi - すごく面白かったです。思わず一気読みしてしまいました。お気に入りの作品です。がんばってください！ (5月3日 0時) (
レス) @page10 id: e38d8752b4 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ハンターハンターの夢小説の中で一番好きです！続き、まってます！ (2021年11月30日 18時) (レス) @page10 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
まお - 続き楽しみにしてます！ (2021年11月14日 3時) (レス) @page10 id: 3317d6148a (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2021年1月24日 17時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 楽しみにしてます。 (2020年11月19日 16時) (レス) id: 85082c9558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年12月25日 17時
