Episode145 / 父と母の存在 ページ46
今まで全くと言っていい程、自分の親に関心がなかった。
幼少期の記憶なんて、ゾルディック家から始まってるし写真以外で両親の顔を知ることも出来なかった。
でも…両親が私を守って死んだと聞いて、本当にこれでいいのかと謎の焦燥感に駆られた。
それに…同じ蜜月の父ヒナイと母レイン、二人がどうやって生きてきたか気になるところでもある。
「お主はヒナとレインに会いたいか?」
『……いや、会いたくない。』
ネテロさんの質問につい、本心が漏れた。
「なぜじゃ?」
『親が、どういう存在なのか分からない。叔父や叔母なんて論外だし、一時期お世話になってた方も親としては見れなかった。』
シルバさんやキキョウさんとはどうしても他人行儀になってしまう。
「要するに、接し方が分からないということかの。どっかの育児放棄のヤツにそっくりじゃわい。」
『…ジンに似てるとか…。…それに、もう父も母もいませんよ。』
いつもと変わらぬ穏やかな顔をしたネテロさんは、私に言った。
「この世にいなくなったとて、思いを絶やさなければ存在は絶えないんじゃよ。」
『んなわけないじゃん。』
悪態をつきながら私は部屋を出た。
何度も言うがネテロさんは好きになれない。
ネテロの面談
ー他の受験者の場合ー
ヒソカver.
「99番♥405番、406番も捨て難いけど一番は彼だね♣いつか手合わせ願いたいなァ♦」
「それは405番…だね♣99番もそうだが…今は一番戦いたくないという意味では405番が一番かな♦」
ポックルver.
「注目してるのは404番だな。見る限り1番バランスがいい。」
「44番とは戦いたくないな。正直戦闘ではかなわないだろう。あと、406番も。44番には劣るけど、底知れなさすぎて戦いたくない。」
キルアver.
「ゴンとAだね。あ、405番と406番のさ。ゴンは同い年だしAは妹…みたいなもんだし。」
「53番かな。戦ってもあんまし面白そうじゃないし。」
ボドロver.
「44番だな、嫌でも目に付く。」
「405番、406番と99番だ。子供と戦うなど考えられぬ。」
ギタラクルver.
「99番」
「44番、406番」
ゴンver.
「44番のヒソカが色々あって気になってる。」
「うーん。99番、403番、404番、406番の4人は選べないや」
ハンゾーver.
「44番だな。こいつがとにかく一番ヤバイしな。ヤバいといえば406番、こいつもガキにしてはやばいもんを感じる。」
「だが、もちろん44番だ。」
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年8月4日 10時