[鬼滅] 逃げるが勝ちと私が言う (ページ9)

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第八話／よく見聞きし分かりページ9

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おばあちゃんと話していて分かったこと。

まず、マレチというのは稀血のことで、特別稀有な血らしい。

鬼にとっては、普通の人の何倍、何十、何百倍もの栄養があるんだって。

私が稀血だとして……なんで今まで鬼に合わなかったのか不思議じゃない？

もっと早く遭遇しててもおかしくないと思うんだけどなー

あ、別に会いたかったわけじゃないけどね？

二つ目、私をここに連れてきてくれたおねーさんは胡蝶しのぶという人で、鬼殺隊の最高位

鬼殺隊にも階級というのがあって、中でも一番強く、鬼殺隊を支えているのが〝柱〟

おねーさん…もとい、胡蝶さんはそれらしい。

そんなすごい人に私は助けられたなんて、ますます会える可能性が低いような…ね？

そして私がいるここ、は藤屋敷と呼ばれるところで主に鬼殺隊の宿や医療所の役割を担っているとのこと。

私のように、鬼に襲われた(？)人が来ることもあるんだって

とりあえず、迷惑じゃなさそうでよかった！

「私どもがお教えできるのはここまでです。あとは、鬼殺隊の方に直接お尋ねください」

『うん、ありがとー、おばあちゃん！』

私はお風呂に入らせてもらい、その日のうちに藤屋敷をでることにした。

「陽月様、今のご時世、帯刀は法で禁止されております。こちらでお隠しください」

おばあちゃんがくれたのは、頭巾が着いた羽織。

上の方は白く、下にかけて少しずつ薄緑から濃い緑へと変わっていく模様のものだ。

私の背丈にちょうどよく、背中に背負う刀…日輪刀も隠れてしまう。

そして最後、私にお呪いをかけてくれた。

『何から何までお世話になった！ありがとう！』

私はおばあちゃんの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

＊＊

「伝令！伝令！！緊急ノ柱合会議ヲ開ク！！スグニ向カエ！スグニ向カエ！」

「柱合会議…？なんでまた急に…」

定例の柱合会議はついこの間終わったばかり。

こんなにも直ぐに開くということは何かあったのでしょうね…

今日の任務はあと一件。

柱というもの、それを放棄して行くことはできません。

早く終わらせて向かいましょう。

ところで、今朝倒れていた女の子……とても綺麗で、可愛らしかった

鬼殺隊では無いようですが、何故日輪刀を持っていて、鬼にやられた様な傷があるのでしょうか…

まぁそんなことはどうでもいいですね

「これで、任務は終わりです」

鬼を狩り終わり、刀を鞘にしまう。

さて、御館様の元へ参るとしましょう。