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第十四話 / 宵の旅人 ページ15





なぜ人と会っただけで私がこんなにも驚くか知りたい?知りたいよね分かる

それはこの場所が関係してるんですよ


私が歩いているこの場所は人里離れた森の中。

一応道のようなものがあるから私はそこを歩いてたんだけど、声の主たちは森の中から出てきたわけですよ!

つまり、獣道すらないガチの森の中。

一瞬本気で人かと疑っちゃったよ…

そして二つ目の理由としては、私の心とシンクロしたことだね!

いやほんと、誰もいないと思ってたところにまるで心読まれたかのような言葉!
想像してみて?怖いから!!

お互いに何も話さず、数秒が過ぎた。
私は頭巾を深く被っている状態で、きっと相手に顔は見えていないはず。

あれ、今更だけど私お尋ね者みたいじゃない?

まぁいいか。

とりあえず、向こうも何も言わないし行っちゃってもいい感じ?うん、きっとそうだ。

ということで私はペコッとお辞儀だけして、道を進むことにした。


「あの…!」

が、それも数歩で引き止められた。


『…どうしたの?』

なんか…この人たち怖い。

強そうだもん、きっとそこらの人よりもずーっと。

出来るだけ関わりたくないかも…早めにここを立ち去れればいいんだけどなー


「こんな時間に一人で危ないわ…!どこかに行くの?」

優しい、ふわふわとした女の人の声が聞こえて、そっちを見る。

桃色と薄緑色の髪をした可愛らしい女性と、その横でこちらを鋭く睨んでくる蛇をつれた青年……?

そしてその二人から少し離れたところに、左右で模様の違う羽織りを着た無愛想な青年。

少し変わった三人組だった。

そして、一番無愛想な青年は、私の髪の毛をじっと見つめているような気がした。


人を騙すことは好きじゃない…でも、自分を守るため…

『近くの街に急用があるの。急いでるから』


背を向けたままそう言い、下を向いて足早にその場を離れることにする。

三人に見られないように、頭巾の中へと髪の毛をさりげなくしまった。

気持ち悪い色なのは分かってるけどさー……あからさまに見られると少し傷つく。



私の髪と目は人と違う。

もう慣れたけど……どーせ、親もこんな忌み子だから私を捨てたんだよね



「おい待て 聞きたいことがある」



陽月(ひづき)Aという女を知らないか 異国のような髪と目を持った齢14のガキだ 少しでも見聞きしているのならば隠さず話せ」


思わず背筋が凍った


なんで、私を探してるの…?



自然と、刀の柄に手をおいた。

第十五話 / 強者の匂い→←第十三話 / 鬼ごっこは突然に



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- 初めて読みました!更新頑張ってください! (2020年2月23日 21時) (レス) id: 2cb59a0a8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろりお | 作成日時:2020年1月24日 7時

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