第八十七話 ページ42
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｢な、なんだ！！？｣
｢て、てめぇ何もんだ！！｣
私には砂埃でなんにも見えないが、男の呻き声とガタガタと争う声が聞こえてきた。
気づけば、私に馬乗りになった男が吹っ飛びお腹の上の圧迫感が消え去る。
何が起きたか確認しようと左手を着けば、激痛にもう一度地面にのめり込んだ。
そうだった、左手首折られてるんだった
あまりの怒涛の展開にすっかり忘れてた。
ズキズキと痛むそれは、思い出してしまえばあっという間に私の脳を支配する
折られた手首が、殴られた頬が、腹が
痛くて、熱くて、じんじんと疼き出す。
『……い…っ…ぅ…』
耐えられなくなって、ついに情けない声が漏れた。
その時、ふわっと私の体が浮いてほんのりと甘いあずきの匂いが香る。
大好きなその香りに安心して、意識がふわふわと微睡む。
移動しているのか、ゆらゆらと揺られて視界が満点の星空で明るく照らされた。
綺麗だなぁ、なんて思う私の耳に入ってきたのは弱々しい彼の声。
｢……悪ィ、A…｣
突然のそんな言葉に、思わず笑いがこぼれた。
『…ふっ…なんで、不死川さんがが謝るんですか』
いつもの人を視線で殺すような目じゃなくて、明日は槍が降るんじゃないかなってくらいの優しい目で、不死川さんが私を覗き込む。
それが面白くて、嬉しくて
折れてない右手で不死川さんのおでこを突っついた
｢…テメェ……｣
『…ふふ』
一瞬にしていつものこわい顔に戻った不死川さん
いつもの雰囲気に安心して、その頼もしい胸に顔を埋めた。
今だけ、今だけだから
その温もりに甘えさせてください
そんな思いを察してくれたかのように、不死川さんは片手でぽんぽんと頭を撫でてくれた。
だけどのんびりとした雰囲気は、ゴンッという音と大きく揺れた衝撃に遮られた。
＊＊
これを書いた私、不死川さんとの恋愛に発展しそうでヒヤヒヤしてました。
これは恋愛小説にはしませんから！！！(作者苦手なんです恋愛小説書けないんです)
推しが伊黒さんと不死川さんでして…でも伊黒さんには可愛い可愛い蜜璃ちゃんがいるし……ってことで必然的に不死川さんが多くなっちゃうんですよ……
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キメツ推し - 面白かったです！パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (
レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです！パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです！パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました！パスワードを教えていただければさいわいです！ (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年2月17日 22時
