第七十二話 ページ27
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そんな訓練が何日か続き、訓練が終わったあとの炭治郎たちはまさに抜け殻のようだった。
｢ねえ、どうしたの！！？なにがあったの？？！ねえ！！｣
炭治郎たちに付き添いながら、3人の病室にお邪魔すれば、善逸はぎゃあぎゃあと喚き散らす。
｢ごめん｣
炭治郎はそれだけ言うとすぐにベッドへと潜ってしまうし、伊之助も何も言わずにぶっ倒れた。
もちろん善逸の顔は絶望である。
彼も明日から、この訓練に参加することになるから。
『まぁ、疲れちゃっただけだと思うから寝かせてあげてよ、善逸』
じゃあ私は行くね、と病室を出ようとすると、改まった善逸に声をかけられ足を止める。
｢Aさん……！！いや！Aちゃん！！！｣
急に俯いていた顔をばっとあげて、私の方をがっしり掴む善逸に、思わず1歩後ずさった。
『お、おう…どうした』
｢添い寝してください！！！！！｣
『却下』
いきなりどうしたかと思えば、これだ。
蜘蛛化で大人しかったから忘れかけていたけど、そうだ、これが善逸だった。
｢そんな即答しないでよおおお！！俺寂しいの！！炭治郎も伊之助もずっとこんなんだしさあ！！｣
『分かったからそんなに叫ばないの善逸。添い寝はしないけど…まぁ他なら ｢炭治郎っ！！｣ あぁ……』
ガラッ、と扉を開けて入ってきたのは、まあ言わずもがな…ね。
めんどくさいことになりそうだし、とりあえず私をつかんで離さない善逸の頭を押してベッドに寝かさせる。
『ちょっと寝てて』
ちゃんと一言添えて。
『どうしたんですか、日天さん』
善逸が寝るベッドに背を向けて、日天さんと向き合う。
その顔にいつものにこやかな笑みはなく、ただただ恐ろしかった。
｢あんたこそなんでここにいんの？｣
おっと、素ですぎじゃないですか。
いいのかな、善逸起きてるのに
まあ？教えてあげるほど私は優しくもないですけども。
『疲れた後輩、看病してて何が悪いんですか。』
｢あんたの存在全てが悪いに決まってるじゃない！烏だけじゃなくて、あんたも痛い目に合いたいの？｣
日天さんは、ニタニタと嫌な笑みを浮かべて私の方へと歩いてくる。
｢あんたがいなければ、あの烏も死ななかったのにねえ。早く、鬼殺隊を辞めたら？｣
これ以上被害が増える前に
私の目の前まで来た彼女は、耳元でそう呟いた。
後ろの善逸が、私の服の裾を握ったのが分かった。
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キメツ推し - 面白かったです！パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (
レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです！パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです！パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました！パスワードを教えていただければさいわいです！ (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年2月17日 22時
