第六十話 ページ15
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御館様の屋敷を出ると、柱の皆が待ってくれていた。
『いいの?日天さんは?』
そう聞けば、しのぶちゃんが笑顔で
「お帰り頂きましたよ?」
少々うるさかったので、と続けた。
どうやら私が来るまでにいろいろあったらしい。
「この後お前どうすんだ?」
『今日は非番ですので、稽古でもしようかと』
宇髄さんの質問に答えながら、私は日輪刀を腰にさす。
もし呼吸が使えるようになった時のために、私はこれから基礎体力を戻す修行に切り替えなければいけない。
「へえ、付き合ってやろうか」
『結構です、てか宇髄さん今日から長期任務でしょう?遊郭、でしたっけ』
「なんで知ってんだよ」
『誰が任務を采配してると?』
私と御館様で相談して決めているから、割とみんなの予定は把握してたりする。
私の合同任務の相手とかは柱の皆がじゃんけんで決めているが
「では俺と共に稽古に励もうではないか!!」
『煉獄さん手加減知らないもん嫌です』
「そんなことは無い!!君に合わせよう!!」
『そう言って木刀4本折りましたよね??私忘れません』
しつこい煉獄さんから逃げ回りながら悲鳴嶼さんの後ろに隠れる。
すると今度は悲鳴嶼さんが
「基礎体力作りならばいい案がある…手伝おう……」
と提案してきた。
『本当ですか?是非お願いしたいです!』
「何故俺はダメなのだ!!?」
「では…まずは滝行…そして岩運びといこう…『やっぱやめときます!!』…残念だ…」
うーん、暫く前線から退いていた私にそこまで厳しい修行は出来ない。
どうしようか、と唸っていればしのぶちゃんが
「機能回復訓練に参加しますか?」
と提案してくれた。
もちろん私は二つ返事で承諾したが、日天さんが蝶屋敷にいる間は出来ない、ということでもう少し後で始めることになった。
結局その日は、蜜璃ちゃんと甘味処に行って、柔軟をやって過ごした。
*
次の日、私は再び御館様に呼び出されていた。
今日はしのぶちゃんと冨岡さんも一緒
「柱を向かわせないといけないようだね」
「義勇、しのぶ、そしてA」
『「「御意」」』
私は、呼吸を使う練習としてこの任務に加わることになった。
今日は、満月に近い夜だから。
「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに。おふたりもそう思いません?」
「無理な話だ。鬼が人を喰らう限り」
『鬼にもよるんじゃないかな』
頭に浮かぶはあの二人
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キメツ推し - 面白かったです!パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです!パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです!パスワードを教えていただけると嬉しいです! (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました!パスワードを教えていただければさいわいです! (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米 | 作成日時:2020年2月17日 22時