花火大会�� ページ8
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『……あれ、Aは？』
そんな、瀬呂の一言でみんなの動きが一斉に止まる。
俺ももちろん例外ではなく、バッと後ろを振り返った。
ついてきているはずの、ついてきていると思っていたAはそこにはいない。
それに気づいた時、ジワリと汗が額に滲んだのを感じる。
『……はぐれたか』
『うわ、やべえな、この人混みで』
『花火始まる前に何とかしねえと』
花火が打ちあがる時間が近づくにつれ、人の数はどんどん増えていく。
そしてそれに比例して皆の顔に不安の色が浮かんだ。
すぐさま携帯を取り出して、電話帳を開く。
そして、【A】と登録されたその番号を押した。
無機質な電話の音と、次に聞こえてきたのは【ただいま電話に出ることはできません】という機械的な声。
溜息をつきながら電話を切ると、皆に向けて首を振る。
『...彼奴、でねえ』
『まじか、彼奴何してんだよー...』
携帯電話は流石に持っているはずだが、出ないということは充電でも切れているのだろうか、それとも何か事件に...
そんなことを考えると、キリがない。
頭に片手をつくと、それまで静かにしていた爆豪が苛々したように口を開いた。
『彼奴が馬鹿なのはいつものことだろうが。さっさと探しに行くぞ』
『あ、ああ。そうだよな。』
くるりと方向転換をし、すたすたと先を歩いていく爆豪。口ではぶっきらぼうだが、やはり心配はしてるのだろう。顔が怖い。
そんな爆豪を見て俺も改めて瀬呂と上鳴の顔を見つめた。
『じゃ、じゃあ、A見つけたら連絡してくれ。なんでもいいから』
『分かった。俺あっち行ってくる』
『念のため緑谷達にも言っとくわ』
『おお、頼む』
俺たちは四方八方に散らばった。
人混みを歩きながら、何度も電話をかけたがやはり返ってくるのは無機質な機械音だけであった。
なにか事件に巻き込まれてないといいけど...
いや、彼奴も高校生だし、大半の事は大丈夫だよな。多分
紺色の浴衣姿の女の子を見失わないようにしながら
多少の不安が残る中俺は歩くスピードを少しずつ速めた。
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no name(プロフ) - 私、気づいてしまったんです…。私は最終章（？）を一番に読んでしまったんです…！笑それに気づいて1と2も読ませていただきました！爆豪派閥に入りたすぎて、このお話が本当にあったらなぁ…とずっと思ってました笑とにかく面白くてキュンキュンする作品をありがとう！ (2021年9月27日 0時) (
レス) @page36 id: b6b1793042 (このIDを非表示/違反報告)
前歯 - え、天才ですか？きゅんきゅんが止まらないよーー！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 2516f56512 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 瀬呂くんの沼に入ると抜け出せませんよねわかりますうう！！！ほんとですか！！そう言ってもらえると頑張れます！！本当にいつもコメントありがとうございます！！！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
(・ー・) - 更新ありがとうございます！ 瀬呂君好き！かっこよすぎる！ これからどうなっていくのかとても楽しみです！ 私はこの5人が推しなのでオチが誰になろうと嬉しいです♪ 明日の更新も楽しみにしています*^^* (2020年4月23日 15時) (レス) id: bfc3f52eee (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - (・ー・)さん» 誰が好きなんですかね(笑)皆さんの納得いくような結果じゃないかもですが、頑張ります！！本編完結次第、リクエスト書かせていただきますありがとうございます！！！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: cf80925120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年4月7日 21時
