オレを好きになってよ。【手嶋純太】

Who is chosen?33. ページ33

【手嶋side.】





「とりあえず今日から 来いよ、部活。」





「行きません」









‥って、即答でバッサリ。










「決定事項だから。

だーめだ。 主将 命令〜〜」








命令、だなんて言ったオレが

間違ってた、バカでした。











「‥主将だからって‥

無理やりって アリなの‥」





「お前は 別問題」







「意味、わかんない。


意味 わかんない。


絶対行かない。

言いなりになんか なってたまるか」







低く、いかにも

怒ってます って声だった。




もう、敬語どころじゃないって。





拳なんて作って、

今にも殴りかかってきそうな

感じでマジビビった‥‥‥






でも、オレは冷静を装った。




「ふ〜う、

まあ、そんな 怒んなよ。

オレは、お前が 必要だってんの。」







「必要って何、

思い出せって何？？

何もわからないのに、

何を思い出せって言うの？？」






「‥だから 俺の側にいて

意地でも 思い出せ」





「‥は、

そもそも知りたいなんて

そんな思ってない。」






「‥冷てぇなあ‥。


でも、マジで来てくれよ。

オレ待ってっから」










知りたいって思ってないって。




あああ〜〜、


オレのお豆腐ハートが‥


粉々にされてく‥‥







この辺からもう頑張って

笑ったつもり。











‥ああ、嫌われた。










って思った。








でも、笑ったよ、オレ。








‥でも、本当はすごく


寂しくて、辛くて。




泣きそうだった。









バカA。





思い出せよ、ホント。



じゃないと、オレ

どうにかなっちまうよ。

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