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お土産がたくさん売っているところに入った私達。

「A、ペンギンのぬいぐるみだよ」

「わあっ、可愛いですね!」

「買ってあげる」

「いえ、いいです」

先生から何か貰うのは気が引ける。

それでなくても私今日一回もお財布出してないし。

「…じゃあ俺の部屋に飾る用に買うよ」

えっ!先生ぬいぐるみとか飾るんだ、意外…。

入口で先生を待ってると先生が買ってきたみたいで可愛い袋を持っている。

「お待たせ。じゃあ帰ろうか」

「はい」



駐車場に着いて車に乗ると、ドアを閉めて運転席に座った先生がいきなりキスをしてきた。

首筋を指でなぞられてぞくぞくする。

「もうAが可愛くて仕方なくて我慢すんの大変だった」

先生は何でこんな恥ずかしいことをサラッと言っちゃうんだろう。

先生がお土産屋さんの袋からペンギンのぬいぐるみを取り出した。

「こいつさ、やっぱりAにもらわれたいってさっきから泣いてる」

「そんなバカな…」

ペンギンのぬいぐるみを見つめるけど無表情だ。

「お友達と一緒がいいんだってさ」

膝の上にぬいぐるみを置かれた。

…貰えってことだよね?

「あ、ありがとうございます…」

「良かった。もうずっと文句言ってきてたから。可愛いAちゃんに貰われたかった〜って」

ニコッと笑って車を走らせる先生。

ど、どうするのかな。

するのかな。

無理無理!

「先生、い、今からどこへ…」

「俺の家」

ええっ?!

「ご近所さんに見られたらどうするんですか?」

「大丈夫。近所付き合いとかあまりないマンションだから。それに俺、バレてもいいよ」

「先生…」

「教師、辞めてもいい。Aを側に置いておけるなら」

お、重い。

「やっと今日Aの全部を俺のにできるから嬉しい」

ぞわわ。

ダメもとで聞いてみよう。

「先生、私初めては夢の国のホテルでっていう憧れがあるんです」

「そうなの?」

「だから、今日じゃなくてまたいつかホテルで、とかはダメですか…」

段々声が小さくなる私。

「叶えてあげたいんだけど、それは無理だな」

やっぱりダメか…じゃあどうしよう…

「Aさ、玉森と何かあるでしょ」

いきなり玉森君の名前が出てびっくりする。

「…」

「ある程度自信がないとあそこまで自分の女みたいな態度にはならないよ、普通。何か期待させるようなことしただろ」

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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時

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