100 ページ1
「A〜、早くしないと遅刻するわよ〜」
「はぁぁい…」
行きたくない。
藤ヶ谷先生にも、玉森くんにも、北山先生にも会いたくないもん。
重たい足取りで校門に着くと、北山先生(涙)
昨日すごく呆れた顔してたし、今度こそ嫌われた。
「広瀬」
「は、はい」
「…体育館」
それって今日のお昼も来いってこと？行ってもいいの？
「はい」
教室に着くとゆりちゃんが来てくれた。
「Aちゃん、おはよ♪」
「…」
「Aちゃん？」
「ゆりちゃん、ほんとに私のこと好き…？」
「えっ、…何で？」
「昨日とか、私ほんとはゆりちゃんと二人が良かった…私が玉森くんに引っ張られて帰ってもゆりちゃん全く気にしてなかったもん」
こんなこと言ったら重たいって嫌われちゃうかな。でも、私はゆりちゃんと二人が良かった。
「Aちゃん、ごめんね…」
ゆりちゃんは泣き出してしまった。
うそ、どうしよう。凄く傷つけた？！
「ち、違う、ゆりちゃん、ごめんね…私ばっかりゆりちゃんと遊びたいんだと思って悲しかったの…ワガママ言ってごめんなさい」
ゆりちゃんを抱きしめた。お友達を泣かすなんて最低だ、私。
「…ううんっ、Aちゃんが私のことそんなに好きでいてくれて嬉しいっ」
ゆりちゃんが私のほっぺにちゅーをした。
「…っ」
顔が熱い。どきどきする。
「Aちゃん、大好き」
「う、うん…私も」
「俺も、大好きっ」
いきなり後ろからほっぺにちゅーされて振り返ると玉森くん。
「ちょっ…！」
勝ち誇ったような顔の玉森くん。
「A、昨日言ったじゃん。好きって言ってって♪」
言ってない！！
またクラスの男子達にからかわれて、もう泣きたい。
けど流されないぞ。もう玉森くんなんて無視だ。
席に座ると玉森くんがしゃがみこんで私の机に腕を乗せて私を見上げた。
ワンコみたい。無意識に頭をなでなで。
「…昨日、悪かった」
「え？」
「怖がらせるつもりはなかった、それはほんと」
「…」
「好きだからさ、どうしても触りたくなるっつーか…だからAが怖くないなら俺、可愛い系になってもいいよ」
可愛い系？
思わず吹き出してしまった。
「…ワンコでもいいの？」
「おう」
「幼稚園児でも？」
「Aちゃんがそーしたいなら」
たまにちゃん付けで呼ぶ玉森くんに少しキュンとしてしまう。
「だから傍にいさせて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 424人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です！ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます（笑）わーついに部屋に…！どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年4月10日 18時
