反省タイム ページ6
そんなとこも好きだけど、今は言わせたい。
「だめ。言えって」
耳たぶを甘噛みしたら「ひあっ!」って何か変な声が出る。
あー可愛い。
「A…」
わざと耳元で名前を呼ぶと茹でタコのように真っ赤になるから俺はついにちょっと笑ってしまった。
「北山先生…?」
「だから、先生じゃなくて……って、え?!」
気がつくと広瀬が心配そうに俺の顔を覗きこんでいた。
やっべぇ。
妄想の世界に入り込んでいた。
「大丈夫ですか?なんか顔色がすごくコロコロ変わってたから…」
あんなことやこんなことをしてる妄想してました、とはとても言えない。
反省するの、俺のほうじゃん。
「いや、大丈夫。書き終わったならもう帰れ」
このままだとほんとになんかしちゃいそうだし。
「はい」
丁寧にシャーペンをしまい、鞄に入れる広瀬。
「北山先生」
「ん?」
「ほんとにありがとうございました!私、ほんとにダメな生徒だけど頑張りますのでこれからもよろしくお願いします」
深々とお辞儀をする広瀬が可愛くて思わず抱きしめてしまった。
「せ、先生…」
「…これは頑張ったな、っつーご褒美の抱擁」
あほか。完全なるセクハラだわ。
けど広瀬はそれはそれは嬉しそうに笑う。
「…早く卒業しろよ」
「えっ?!」
そしたらこっちも本気でいけるし、玉森なんかにも渡さないのに。
「は、はい。留年しないよーに頑張ります!」
…なんか勘違いしたみたいだな(笑)
まあいっか。
職員室に戻ると「お疲れ」って藤ヶ谷が俺に声をかけた。
あ、広瀬にチョコ渡すの忘れた。しまったなー。
反省文を見せて欲しいと言われたから渡すと、一通り読み終えた後、何か黒い笑みを浮かべる藤ヶ谷。
こえーよ。
「ま、本人は反省してたからもういいわ」
むしろ玉森や舞原のが反省させるべきだろ。
「そうだね。北山、ありがとう。後は俺に任せて」
「え」
しーん。
「え、アイツすげぇ反省してたけど」
「だからそれはうわべだけだから。大丈夫。俺が絶対アルバイトする気になんかならないようにしてあげるから」
「ボランティアで?」
「……そうだね」
なんか今、変な間があったような。
「…頼むわ」
「任せて」
にっこり微笑む藤ヶ谷は爽やかなのに、なぜか寒気がした──
※次は藤ヶ谷先生とのお話になります(*^^*)
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ayachoko(プロフ) - 玲さん» ラスボスついに登場しましたっ!勝てる気がしません!笑 こんな悪魔な藤ヶ谷くんきっと誰も求めてないだろうけどこういうの好きなのでこのまま突っ走ります(*´ `*)玲さんいつもほんとに嬉しいお言葉をありがとうございます…(p_q*) (2020年8月9日 22時) (レス) id: 1f0f554f59 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 藤ヶ谷先生キターーーーーーーヽ(´▽`)/圧倒的ラスボス感!笑 めちゃくちゃ怒ってるぅ〜キュンキュンしちゃう(//∇//)何されちゃうのかなぁ〜ワクワクです(ヨダレ) 展開が上手過ぎて本当に読み応えがありますっ! (2020年8月9日 17時) (レス) id: d67bf6cc3e (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 玲さん» 玲さん〜っ(*≧∀≦*)めちゃめちゃ萌える妄想をありがとうございます( 〃▽〃)確かにすっごい怒りそう…(゚A゚;)そのように進めていきますねヽ(*´∀`)ノ♪ (2020年5月31日 22時) (レス) id: 1f0f554f59 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 北山先生と一緒に水道で脚を洗ってるところ、校舎の何処かから藤ヶ谷先生に見られてたらいいな(←) それであとで激しいお仕置きが待ってたらさらにいいな(変態) これは藤ヶ谷先生怒るだろうなぁ〜(期待っ)☆ (2020年5月30日 14時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayachoko | 作成日時:2019年10月28日 10時