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「ねぇ、Aちゃん」
甘ったるい声に、甘ったるい味のお酒。
皐月さんはお酒が強くて、ハイペースで飲む彼女に必死になってついていったけど、あまり飲まないアルコールに身体がついていかず、仕方なくペースを落とした。
「はい」
「この間言ってたことほんと？」
「この間って？」
「またあのお店に行くって話」
「あれは…嘘です」
藤ヶ谷さんに気にして欲しかっただけだし。
「何よ〜、せっかく気の合う主婦友ができたと思ったのに」
「ご近所に友達いないんですか」
嫌味たっぷりに言うと皐月さんは「いないも〜ん」なんて言ってもたれてくる。
「どこどこさん家の誰かが〜、とか町内会が〜、とか話がつまんないもの。誰も恋してないから枯れてるような女ばっか」
そりゃそうでしょ。それが普通なんだから。
「しかもうわべだけじゃない？彼女達って。本音は誰も話さないのよ。だからあなたがさっき歯向かってきてくれて、楽しかった〜」
「嫌いだからです、皐月さんが」
「も〜、そんなこと言わないでよ。太輔、貸してあげてるでしょ？」
…この人、おかしい。
「あなたに貸してもらってるわけじゃありません」
「い〜からい〜から、ほら飲んで、ね？」
寂しい人なんだと思った。
どこか大人になりきれていない彼女が、藤ヶ谷さんからしたら守ってあげたい、そばにいてあげたいと思えてしまうのかも。
胸が痛んだ。
「A」
みっくんが藤ヶ谷さんと一緒に二階に上がってきてくれて、すごく安心した。
「北山さん、奥さま借りてま〜す」
皐月さんが抱きついてきた。
みっくんは苦笑い。
「…珍しいな、皐月がこんなに女性にベタベタするの」
「だって主婦友だもんっ、ね〜？Aちゃんっ」
楽しそうに私に絡み付く皐月さん。
くっつきすぎな私達を優しい笑顔で見つめる藤ヶ谷さんに気持ちが冷えていく。
…やっぱり、皐月さんが楽しそうならそれでいいんだ、藤ヶ谷さんは。
だから皐月さんが私の職場に来たいなら連れて行き、飲みに行きたいなら行くんだよね。
皐月さんを笑顔にできるならなんでもするの？
浮気されても我慢して、私が傷つくのわかってても連れてきて。
…皐月さんには敵わない。
「…みっくん、帰りたい」
皐月さんを振り払ってみっくんに抱きついた。
酔っ払ったフリをして。
藤ヶ谷さんに見せつけるようにみっくんに甘えた。
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ayachoko(プロフ) - ゆいゆいさん» ゆいゆいさん(*^^*)お忙しいのに貴重なお時間で読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです(T-T)更新のペースが早くて大変だと思いますのでゆっくり読んでいただければと思います(。>д<)ビジネスホテル、アレがないですもんね(笑)でもいかにも不倫っぽい場所かも(^^; (2017年9月27日 7時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい(プロフ) - 太輔くんの主ちゃんは俺のだよっていうセリフにキュンキュンしました！！でも、一線越えたのがビジネスホテルで色々心配ですね笑 最近忙しくてお話しに追い付けていなかったりしますが、これを読むのが本当に楽しみになってます(^.^) (2017年9月27日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - sioriさん» sioriさ〜ん(*≧∀≦*)お忙しい中来て下さりありがとうございます！(*^^*)みっくんと穏やかに暮らしていけませんでした。欲に負けました、私←なりきり(笑) みっくんがいるのに贅沢すぎですよね(^^; (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 紀輔さん» 紀輔さ〜ん(*≧∀≦*)んふふ、私BLは藤北だけは読んでるのです…( 〃▽〃)紀輔さんの文、すごく読みやすくて羨ましいです(T-T)北藤のプレゼントのお話、にやけました〜( 〃▽〃)攻めのみっくん、最高でした( 〃▽〃) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ピンクマカロンさん» そして、『あの夜君に抱かれたら』の藤ヶ谷さんですが、なんであんなに甘くてえろい藤ヶ谷さんが書けるんですかっ！もうドストライクでニヤニヤしちゃいました( 〃▽〃)更新、楽しみにしています！コメント見ると他の方も待ってるみたいですしねっ(*≧∀≦*)←圧力(笑) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年9月12日 20時
