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車を一旦家に置きに行き、タクシーで皐月さんに指定されたお店へ向かった。

居酒屋のような飲み屋を想像していた私は、自分には場違いなおしゃれなお店に意気消沈してしまう。

「みっくん…帰りたい」

入り口で立ち止まる私を見てみっくんは笑った。

「とって食われるわけじゃねぇんだし、楽しく飲もうぜ」

タクシーではずっと窓の外を見ていて無言だったみっくんが笑ってくれたことが嬉しくて、少し元気が出た。

お店の中に入ると、一階と二階に分かれていて、一階は料理が並んだ背の高いテーブルがいくつかあり、みんな立食しながらお酒を楽しんでいた。

二階はここからはよく見えない。

初めに会費のようなものを払い中へ入ると、藤ヶ谷さんが知らない女の人達に囲まれていた。

何あれ。

雰囲気に圧倒されてみっくんの腕を掴む。

「皐月ちゃん、どこだ?」

「いいよ、もう…。二人で飲も?」

私の言葉にみっくんが嬉しそうに笑った。

カウンターのようなところでみっくんがお酒を頼んでいるのをぼんやり見ていると、後ろから引っ張られた。

「皐月さん…」

「来て」

引っ張られて、階段を上がり二階についた。

大きなソファーがいくつかあり、軽く区切れてはいるけど、一階と同じで知らない人達と飲むようなスタイルで、私には理解できなかった。

「見て」

皐月さんがみっくんを指差した。

「女に絡まれてるよ?旦那サマ」

みっくんは困った顔をして、断っているように見える。

「ねぇ、北山さん、何か変わったわよね?」

「…私が浮気してるから」

「ふぅん。なら良かったわね。あなたの扱い酷かったし」

でもみっくんはあまり笑わなくなった。

私のほうに向き直す皐月さん。

「裕太、全然目を合わせてくれなかったわ」

「当たり前ですよ」

「素っ気なくされると燃えるのよね、私。なんかまた振り向かせたくなっちゃった」

馬鹿みたい。どうでもいい。

「戻ります」

「待って」

家では使わないような細いグラスを渡された。

「飲む約束、忘れたの?」

「…でもみっくんいないし」

「子どもみたいね、あなた」

ムカッ。

「いただきます」

「じゃあこっちに来て?飲みましょう」

ソファーへ案内されて、意を決して向かった。

この女には、負けたくない。

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ayachoko(プロフ) - ゆいゆいさん» ゆいゆいさん(*^^*)お忙しいのに貴重なお時間で読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです(T-T)更新のペースが早くて大変だと思いますのでゆっくり読んでいただければと思います(。>д<)ビジネスホテル、アレがないですもんね(笑)でもいかにも不倫っぽい場所かも(^^; (9月27日 7時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい(プロフ) - 太輔くんの主ちゃんは俺のだよっていうセリフにキュンキュンしました!!でも、一線越えたのがビジネスホテルで色々心配ですね笑 最近忙しくてお話しに追い付けていなかったりしますが、これを読むのが本当に楽しみになってます(^.^) (9月27日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - sioriさん» sioriさ〜ん(*≧∀≦*)お忙しい中来て下さりありがとうございます!(*^^*)みっくんと穏やかに暮らしていけませんでした。欲に負けました、私←なりきり(笑) みっくんがいるのに贅沢すぎですよね(^^; (9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 紀輔さん» 紀輔さ〜ん(*≧∀≦*)んふふ、私BLは藤北だけは読んでるのです…( 〃▽〃)紀輔さんの文、すごく読みやすくて羨ましいです(T-T)北藤のプレゼントのお話、にやけました〜( 〃▽〃)攻めのみっくん、最高でした( 〃▽〃) (9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ピンクマカロンさん» そして、『あの夜君に抱かれたら』の藤ヶ谷さんですが、なんであんなに甘くてえろい藤ヶ谷さんが書けるんですかっ!もうドストライクでニヤニヤしちゃいました( 〃▽〃)更新、楽しみにしています!コメント見ると他の方も待ってるみたいですしねっ(*≧∀≦*)←圧力(笑) (9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年9月12日 20時

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