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手を繋いだまま階段の裏で話した。

一応周りからはあまり見えないけど、やっぱりちょっとソワソワしてしまう。

藤ヶ谷さんは全く気にしてないかのように、紅葉の話を無邪気にしている。

…罪悪感とかないのかな。

「どうかした?」

藤ヶ谷さんが話を中断してそう言った。

「藤ヶ谷さんは罪悪感とかないんですか?」

「罪悪感って?」

「だって私達の関係って…」

不倫、ですよね。

「初めはすごくあったけど、今はあんまりかな」

「どうして?」

「悪いことしてる気にならないっていうか、Aちゃんといることが何だか当たり前みたいに感じる」

「当たり前じゃないですよ…」

だって私はみっくんの奥さんだし。

「だね。でもだから、北山がAちゃんと一緒にいると何でだよってなんの、俺」

「何でだよ、は藤ヶ谷さんでしょ」

あははって藤ヶ谷さん。

「ね、俺もそう思う」

もしかして藤ヶ谷さんも私みたいにこの恋が純愛だって思ってくれてるのかな。

だとしたらすごく嬉しい。

この気持ちをわかってくれるのはやっぱり藤ヶ谷さん、共犯者のあなただけ。

「そろそろ行かなきゃ」

藤ヶ谷さんが私の手を離した。

「寂しい、です…」

私の言葉に目を丸くする藤ヶ谷さん。

しまった。こんな困らせること言うなんて最悪。

「…俺も一緒」

優しい声色に目頭が熱くなった。

「一緒だから頑張ろ?Aちゃんだけじゃないから。俺も寂しいけど頑張る」

「はい…」

「よし、いいこ」

頭をポンポンとされて我慢してた涙が地面に落ちた。

「また電話する」

「…はい」

藤ヶ谷さんは去っていった。

ホームへ立ちぼんやり見てると向こう側に藤ヶ谷さんが見えた。

ぼやけてよく見えないから涙をぬぐってもう一度見ると、少し照れた顔をしてサインをする藤ヶ谷さん。

すごく嬉しかった。

サインを返したら電車が来てしまい、藤ヶ谷さんは見えなくなった。

「…っ、はぁ」

深いため息をつき、気持ちを落ち着かせた。

こっちはまだ電車が来る時間じゃないからベンチに座ろうと振り返ると玉森くんが立っていた。

「えっ、何で…」

「…今井さんに今日は帰りなさいって言われて、でも背中痛くて自転車乗れないから電車で帰ろうとしてるとこ」

「あ、そっか…」

見てた?

いつから?

「だ、大丈夫…?」

「別に平気。それよりちょっと話あるんだけどいい?」

無表情なのか軽蔑してるのか、玉森くんの顔からは何も読み取れなかった。

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ayachoko(プロフ) - ゆいゆいさん» ゆいゆいさん(*^^*)お忙しいのに貴重なお時間で読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです(T-T)更新のペースが早くて大変だと思いますのでゆっくり読んでいただければと思います(。>д<)ビジネスホテル、アレがないですもんね(笑)でもいかにも不倫っぽい場所かも(^^; (9月27日 7時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい(プロフ) - 太輔くんの主ちゃんは俺のだよっていうセリフにキュンキュンしました!!でも、一線越えたのがビジネスホテルで色々心配ですね笑 最近忙しくてお話しに追い付けていなかったりしますが、これを読むのが本当に楽しみになってます(^.^) (9月27日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - sioriさん» sioriさ〜ん(*≧∀≦*)お忙しい中来て下さりありがとうございます!(*^^*)みっくんと穏やかに暮らしていけませんでした。欲に負けました、私←なりきり(笑) みっくんがいるのに贅沢すぎですよね(^^; (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 紀輔さん» 紀輔さ〜ん(*≧∀≦*)んふふ、私BLは藤北だけは読んでるのです…( 〃▽〃)紀輔さんの文、すごく読みやすくて羨ましいです(T-T)北藤のプレゼントのお話、にやけました〜( 〃▽〃)攻めのみっくん、最高でした( 〃▽〃) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ピンクマカロンさん» そして、『あの夜君に抱かれたら』の藤ヶ谷さんですが、なんであんなに甘くてえろい藤ヶ谷さんが書けるんですかっ!もうドストライクでニヤニヤしちゃいました( 〃▽〃)更新、楽しみにしています!コメント見ると他の方も待ってるみたいですしねっ(*≧∀≦*)←圧力(笑) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年9月12日 20時

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