A組のプリンセス【1st day】

" 起立と礼 ページ7

一颯は教室の黒板に
一つの地図を貼った。


それは、学校の見取り図。
それをチョークで×を書いた。


柊「今の爆破で君達は
この教室と美術室、
そしてトイレ以外
は行けなくなった。
完全に退路を断たれた事になる」


クラスはは「嘘だ」「ドッキリだよね」
と信じない。


柊「もちろん、リアルだ。
さ、着席しよう｣


柊「お〜！走ってる走ってる！
もう2、3個爆発させないと
緊張感でないかな〜とか
思ってたけど結構皆
必死に逃げてくれるね」


一颯、楽しそうだね


すると、一颯が外を見てる隙に
何人かの生徒が、
スマホを手にし、文字を打ち出した。


柊「はい、携帯ストーーップ！！」


一颯は窓を見ながら言った。

私の予想通り、皆スマホいじるよね？


一颯は袋を2つ用意し、


一颯「早乙女、手伝え！」


『わ、私ですか？』


一颯「ああ」


めんどくさいという気持ちを抑え、
全員の携帯と鞄を回収に回った。


『スマホ、2台目は？』


生徒「バレたか」


『そんな事したら、
後々バレたら悲惨だよ。
爆発されるかもよ？』


石倉「ひぃ」


爆発するのは私だけどね♪


私のスマホとカバンも入れた。
後で取り出すけど...


茅野「何でこんなことを？
一体何が目的なんですか？」


「気になるよなぁ、よいしょ」


回収した荷物を横に置いた。


柊「君達が人質になったのには理由がある」


その時、丁度チャイムが鳴った。


柊「丁度いいや、起立」


私はガラガラと椅子を引き、
起立する。


うん、私、優秀。


柊「起立だよ？起立。
早乙女を見習えよ！」


『皆、起立しようよ！』

さもなくば..


一颯が腕時計を見せれば、
残りの生徒が立った。


あれは偽物の爆破スイッチだけどね。


柊「おお、礼」


数人しか礼をせず。


『皆、礼しようよ！』


いい加減にしろよ！
机を押そうとしたら、


一颯はまた時計を見せ、
クラスに礼をさせ、着席させた。

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