A組のプリンセス【1st day】 (ページ5)

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" 元アクション俳優ページ5

姫花side

『人質ってどういう事ですか？』

こうでも言わないと話進まない。

柊「俺の目的が達成するまで
皆にはこの教室にいてもらう」

正確には"俺の"ではなく、
"俺たちの"だけどね？

またクラス中が笑いに包まれた。

宇佐美「ぶっきー、滑っちゃったね～」

水越「卒業式前だから
浮かれちゃったんだよね。
いいよいいよ、
そういうぶっきー嫌いじゃないよ？」

ヒューヒューと冷やかされる。

諏訪「ねえもしかしてさ、
卒業に関わる重要な事ってこれ？
この為に全員出席するように
呼びかけたの？」

唯月、ちょっと怒ってるぽい。
しょうがないよね。
でも、これは私の為でもあるし、
皆のためでもある。

柊「そうだよ、
卒業する前に皆でぜひ、
解決したい事があってね」

石倉「何だよ、
こんな事なら家で寝ときゃ、良かった」

甲斐「アホらしい、帰るぞ」

石倉「おう」

柊「扉は開かないよ？
特殊な鍵をかけたからね」

甲斐「さっきから意味分かんねぇ事
ばっかり言いやがって！」

茅野「ちょっと！」

甲斐「さっさとドア開けろ！」

隼人が一颯の胸倉を掴んだ。

『隼人！止めて！』

私は今日一の大きな声を出した。

甲斐「姫花...」

その声に反応し、
隼人の動きが一瞬止まる。

一颯が隼人の腕を捻り教卓に押し倒した。

痛がる隼人の隙をつき、
一颯は隼人のブレザーのポケットから
ナイフを取り出した。

柊「こんな物騒なもん
持ってきちゃだめだろ」

と没収。

石倉くんや須永くん、
中尾くんたちが
一颯に向かって行くけれど、
3人とも蹴飛ばされてしまった。

流石元アクション俳優！

甲斐「調子乗ってんじゃねぇ.…… ！」

隼人が先生を殴ろうとしたけれど、
受け止め床へ押し倒し、
甲斐くんの上に誇った。

お、床ドン！
でも、男同士はちょっと...ひくわー

一颯は、
さっき奪ったナイフを手に持った。

柊「調子に乗ってるのはお前の方だろ」

そう言い、ナイフを振り上げ、
隼人の顔の横スレスレへ刺した。

悲鳴があちこちから聞こえる。

見てるこっちがひやひやする。

予想もしない行動に、
隼人は目を見開いて驚いている。

柊「う～ん、どうやら皆、
まだ状況をのみ込めていないようだな｣

【作者より】

きり悪いですが、
文字数の関係で次行きます。