A組のプリンセス【1st day】 (ページ21)

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" みぞおちページ21

見てられない。
一颯がやられてるところなんて。

私は、腕時計のパネルを操作した。

天井が爆発し、
クラスは静かになった。

先生は私の方を見て、
にやりと笑った。

柊「お前ら、
俺には共犯者がいること、忘れるなよ」

里見「汚ねぇぞ」

柊「集団で襲いかかって
おきながらよく言うよ。
さて……どうしよっか？」

石倉「そんなに〇してぇならよ……
そんなに〇してぇならよ！茅野をやれよ！」

『石倉、…本気で言ってる？』

石倉「だってそうだろ？
答えを外したのはこいつなんだから！
なぁ茅野…お前が死ねよ、なぁ
お前らみんなそう思ってんだろ」

その瞬間、
私の中で何かが切れた音がした。

『お前……ふざけんなよ』

私はそう言い、
石倉くんに近づき、
みぞおちをくらわした。

諏「...姫花！？」

私の突然の行動に、
みんなは目を丸くした。

『さくらが〇ね？さくらが悪い？
さくらは自分の罪を認めたじゃない。
自分が悪いって気づいた。
さくらは昨日よりも何十倍も成長した。
なのに周りは“自分は関係ない”って？
石倉、お前は正解したのか？
言ってなかったけど、
さくらの始めの解答も間違えてるから』

柊「早乙女以外反論なしか？
え？お前ら全員茅野が
〇ねばいいと思ってんのか？」

一颯の問いに、誰も答えない。
一颯はまたも笑い出した。

柊「お前ら、揃いもそろってクズだなぁ！」

須永「なんだと？」

柊「自分が助かれば他人が
どうなっても構わない？
イカれてるねぇ～
どうしてそんな貧しい考えが生まれるのか
モラルの欠如、
アイデンティティーの拡散、
要は中身が空っぽなんだよ！！」

一颯は、叫ぶ。
『みんなはさっきのさくらを見て、
何も思わなかったの？
澪奈の死から目を背けていた自分を、
奮い立たせて向き合おうとした
さくらを見ても。
何も思わなかったの？』

誰も答えない。