3年A組のプリンセス【番外編】

風邪 完結 ページ40

「そう言えば、早乙女って好きな奴とか

いるのか？」



『急に恋バナですか？…………いますよ』



「え？」



『好きな人でしょ？いますよ！』



「告白はしたのか？」



『まだです』



「どんな奴なんだ？」



『優しくてカッコよくて、

意外と強くて力持ち、それで

頭も良くて冷静な人です』



「そうなのか」



『先生は好きな人とかいないんですか？』



「いるって言っても、今日出来た」



『え………付き合ってるんですか？』



「好きかもって思ってるだけだから

付き合ってるどころか告白してないし」



『どんな人なんですか？』



本人の前で言うのはずいな。

でも、言い訳してたらバレそう。



「そうだな、思いやりがあって、

でも、そのせいで他人優先しすぎて、

自分の事を考えるのはその次。

頭も良くて友達も多い。

プリンセスと呼ぶべき人なのかもな」



『そんな凄い人いるんですね』



「いや、お前だ」って喉まで出かかった。

危ない。



「でも、彼女は彼氏がいなくて

高嶺の花って感じで

好きな人もいるらしいし」



『だからって諦めるんですか？

好きならその気持ちをぶつけるべきです。

まだ恋人がいないなら

アプローチすべきだと思います』



「そんな事してもいいのか？」



『待ってるだけじゃダメ。

アプローチしたら

好きな人が変わるかもしれません』



「そっか。ちなみにアプローチって

どんな事すればいいんだ？」



『そうですね。

悩み相談に乗ってあげるとか

一緒にプライベートで出かけるとか、

自分のことどう思ってる？って

聞いてみるのもアリかも。

連絡交換はした方がいいですよ』



「なるほど」



『なんか恋愛相談みたいですね』



「だな」



完結


両片思いですね。

羨ましい(´｡✪ω✪｡`)

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