ご近所さん sideK ページ25
「307号室の菊池です、これからよろしく。」
風磨くんの口から飛び出した一言。
これを飲み込むのに、軽く10秒はかかったと思う。
「307の、菊池さん…？」
「そ。俺、同じマンションの、同じ階に住んでんの。」
「同じマンションの、同じ階…。」
…え、え、え、マジで？
驚きのあまり固まる俺の頭に、風磨くんの軽いげんこつが落ちる。
「驚いてんのはこっちだっつうの。」
とりあえず風磨くんに上がってもらうと、ようやく現実味がわいてきて、どちらからともなく笑いが起こった。
「もうー…同じマンションなら、先に言ってくださいって！」
「いやいや、俺のセリフだから！」
あはは、と笑いながら風磨くんが部屋の中を見回す。
「…ベッド、机、あと本棚？…お前、まだこれしか進んでねえの？」
呆れた顔の風磨くんが、小さくため息をついた。
「うう、ベッドの組み立てに手間取って…。」
部屋の中には、まだ手つかずの段ボール箱が山のように積み重なっている。
…これから開こうとしてたんだもん。
「ま、そのために俺が来たんだけど。」
「え？」
顔を上げると、腕まくりをした風磨くんが近くの段ボールを下ろしているところだった。
「二人でやればあっという間だろ。オラ、荷ほどきやんぞ。」
「あ、はい！」
…やっぱりかっこいいな、風磨くん。
同じ男なのに、どうしたらこんなに男らしくなれるんだろう？
風磨くんの言葉通り、二人で取り掛かった荷ほどきは順調に進んでいった。
間取りや足りない日用品のアドバイスをもらいながら、2時間が過ぎるころには大方の片づけが終わっていた。
「あ。このパソコン、あれじゃん。」
「え？あ…そうだ、確か最初にあった日の…！」
風磨くんが段ボールから引っ張り出したのは、つい先日、風磨くんと知り合うきっかけになった電気屋で購入したパソコンだった。
うわあ、まだあれから一週間もたってないなんて。
信じられる？
俺と風磨くん、5日前まで赤の他人だったんだよ！
「そういえば気になってたんだけど。お前、初期設定は？」
…あー。ショキセッテイ。
「…まだ、箱から出してすらないです。」
「はあ？」
「ほら、空いてないでしょ？」
「おま…。」
あきれ顔で笑った風磨くんは、箱を開けると、慣れた手つきでコードやら何やらを繋ぎ、あっという間に机の上に設置してくれた。
「うわ、さすが…。」
「いや、このぐらい一人でできるようになれよ。」
「ぜ、善処します…。」
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かめみつ(プロフ) - 可愛い！可愛い!!2人してしてめっちゃ可愛い〜!!まるで新婚さんのように甘〜い。←まだ付き合っても無いのにw健人がもう女子顔負けの反応しちゃうから、風磨も私もメロメロです〜！でも、これって2人とも告白したようなもんじゃないですか?!うわー、どうなるんだろう。 (2017年12月14日 9時) (
レス) id: 2d3b77e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 更新待ってました。これからも楽しみにしてます。 (2017年12月6日 0時) (レス) id: c52305c328 (このIDを非表示/違反報告)
さらゆ - ホワホワしたふまけん、最高です！癒されます(*´∀`)♪頑張ってください！ (2017年10月29日 17時) (レス) id: b27d37dde6 (このIDを非表示/違反報告)
むー(プロフ) - んっんっんー好きです！！！(号泣き)もう更新されるのを今か今かと……お前らいつくっつくんだよみたいな……こんなにいい作品をありがとうございます！無理しない程度に頑張ってください(> <) (2017年9月20日 23時) (レス) id: 275960a1d5 (このIDを非表示/違反報告)
かとり。(プロフ) - 作者さんの書かれるふまけん本当に大好きで、今でも動き出す恋の時間シリーズ読み返してます笑 また、リアルでのふまけんのお話も書いて欲しいです！もちろんこの歳の差ふまけんも大好きなんで更新待ってます！！ (2017年8月14日 23時) (レス) id: bc97254b40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんこつ | 作成日時：2017年4月18日 22時
