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雲のない青空が広がる中、ヨコハマにある事務所。武装探偵社は今までにないほど慌てていた。
そんな状況の中、呑気にドアを開けた砂色外套の男。太宰治は目の前の人物を見るなり心臓が飛びかけた。目の前の人物とは、太宰治の姉である ” 太宰悟 ”だ。
足を組んで紅茶を飲んでいる様はなかなか絵になる。と言っている場合では無いのだが、ボケなければ冷静になれないのだろう。心の中で一人漫才をしている太宰を置いて悟は話しかける。
「やあ治。元気にしてた?
まぁその姿を見れば元気なのは分かるけど」
「…姉さん?何故こんな所に居るんだい?
というか何も連絡なしに来るかい普通!?」
「だって治の連絡先知らないし〜?サプライズと思えば良いじゃん。そんな深く考えないでよ〜」
やっと思考がまとまって冷静になった太宰の問いかけに、笑いながら返す悟。
見た目はあまり似ていないものの、呑気なところや頭が切れるところなどは似ているんだな。と、遠くで見ていた敦は冷静に分析をしていた。
国木田はというと、急に依頼だと押しかけてきた太宰の姉を見るなり倒れてしまった。現在は与謝野女医のいる部屋の寝台で休んでいる。
成長した太宰の姿を見た悟は、(イケメンに育ったもんだな〜)と我が子のように喜んでいた。
悟も美形なため、イケメンになるだろうと推測はしていたが想像以上で少々驚きだ。探偵社じゃなくとも顔で生きてけるのではないだろうか。
そんな悟の思考を遮るように太宰は云う
「姉さん、今まで何処で何をしていたんだい?何故私の前から突如姿を消したんだい?教えてくれないかな」
「まあまあ落ち着きなって〜
とりあえず最初の質問から答えていくけど、東京のとある学校で3年間の義務教育を受けた後、その学校の教師として働いてる。で、何故姿を消したかだけど…うーん、巻き込みたくなかったからかな〜」
まあ結果巻き込みそうだけどー、と語尾を伸ばしていう悟を驚いたような顔で見る太宰。驚いているのは、姿を消した理由に対してでは無く、悟が教師をしていることに対してだ。
とてつもなく失礼だが、悟に教師が務まるとは到底思えないのだろう。敦も意外そうに目を見開いていた。
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graply12(プロフ) - 次回を楽しみにしています!! (3月14日 20時) (レス) id: 53daeb10be (このIDを非表示/違反報告)
アルドノア - 太宰さんの姉になりたい人生だ。更新楽しみにしてます!! (2022年10月23日 11時) (レス) id: d1c9c30f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2022年9月29日 14時