とある術師はヨコハマで( 2 )【呪術廻戦】【文スト】 (ページ12)

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目の前には黒色の帳。

この中に皆がいる。
そう考えただけでも少し安心する

帳の中に片足を入れる。片足だけでも”其処”は異様な雰囲気を漂わせていた。とても気持ち悪い

入れば殺す。と言っているような空間に、思わずニヤけた

とても面白いのだ

この程度で私を殺せると思っている奴等の頭に。

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空中で街を見渡す

一応術式が術式なので、視力は鍛えているのだ。
一般人よりも圧倒的に優れているだろう

そして術式が発動されるように、敵と思われる人達を見極める。
ここでその判断を間違えれば……

即ゲームオーバー。仲間まで傷つけてしまう

敵は殆ど屋外のようだ

そっちの方が私は有難いので気にしないが

爆発音が聞こえた先に目をやると、戦闘が行われていた

彼処に居るあれは乙骨先輩だろうか。
敵と交戦中かな、リーゼントと女らしき人が見える

見たことも聞いた事も無い敵だ。だが、かなりの手練

なんせ、特級の乙骨先輩でも苦戦しているのだから

……だが、私には関係ない

私の視界には敵が数十名。
ちなみに正確な人数は分からない

” 裁断術式 ”

そう心の中で唱え、左手をパチンと鳴らした。

視界の中にとらえていた敵は
胴体と頭部が離れている

見事な血しぶきだ。とても汚い

『よっ、……と』

「！？す、皇さん！？」

私の目の前には、1年前と全く違う気配の乙骨先輩

海外に行っている間にもの凄く特訓したんだろう。
筋肉もついているし、術式も使い慣れたようだ

とても強くなっている

『乙骨先輩。
お久しぶりです』

「あ、う、うん。久しぶり

ていうか皇さん、参加するの禁止されてなかった！？」

『……そうでしたっけ。
私の記憶にはありませんが』

「誤魔化すの下手すぎだね！？」

表情の良く出る乙骨先輩に言われるとは、心外だ。

それにしても。乙骨先輩は元気で安心した
こんなにリアクションを取ってくれると、私も楽しくなってしまうね

(※ 皆さんは、人を弄ぶ行為はしないようにしましょう ※)

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