相談 ページ16
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「…どうしよう」
あの日からずっと、私はおかしい。
社内でイケメンだと思っていた田中さんは最近全然かっこよく見えないし、近所のおじいちゃんの白髪を見ただけで悟を思い出してしまう(重症)。
悟と話す時はなぜか緊張して目を合わせられなくなるし、2人きりになると妙に心臓がうるさくなった。
これは、もしかして…というか完全に。
悟のこと意識しちゃってない??
「っキモ!キモイぞ私!!」
「Aさんって
相談できる人私たちしかいないの…?」
そう目の前で呆れているのは、数ヶ月前に知り合った悟のお友達の硝子ちゃん。
そんな硝子ちゃんの隣で、夏油くんは何やらニコニコ笑顔を浮かべている。
あのハプニングが起きてから、何をしていても悟を思い出してしまうという大病にかかってしまった私は、頼れる2人を呼ぶことにしたのだ。
「だって私!!15歳から学校行ってないもん!!」
仕方ないでしょうがぁ!と開き直りながら、どうせ友達も悟なんかしか居ないんだぁぁぁと嘆いていれば、あの日見た悟の顔が蘇る。
「…悟、」
「ははっ凄い情緒不安定だ」
そう私の様子を見て、楽しそうに笑う夏油くん。
この時やっと、私はなんで夏油くんが悟の親友できてるか理解できた気がした。
「ていうか、私単純すぎやしない?」
ちょっと手出されたら意識しちゃうとか、自分で自分の将来が心配になる。
こういう女がホストにハマっちゃったりするんだろうな。
「私はお似合いだと思いますよ」
「…え?」
頭を抱える私に向かって、小さく笑みを浮かべる硝子ちゃんは、未成年の癖にタバコを吸いながら言い放つ。
あ、びっくりした。一瞬ホストの話かと思った。
そんな馬鹿なことを私が考えている間にも、色々アドバイスやら悟のことを話してくれる硝子ちゃん。
しかし、何か重要なことを忘れている気がして、悟のことそっちのけで記憶を探っていると、上の階のおばさんが洗濯物を入れてながら愚痴をこぼしていた時のこと思い出す。
「ッ硝子ちゃん!!!」
「え?」
別に禁煙の部屋な訳では無いのだが、重大な問題(ご近所トラブル)を前にパニクった私は、話し続ける硝子ちゃんから勢いよくブツを奪いとった(危険)。
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眠民。 - 最近の呪術廻戦が病みすぎて辛いので飛んできました。。最っっっ高です‥泣もう好きです。ごじょせん推しというわけでは無いのですが、このかっこよさ可愛さは神ですね(?)素敵な作品ありがとうございました! (12月2日 19時) (レス) @page29 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - えー…あ、っとー…もう最後の展開も好きすぎて携帯ぶん投げました。はい。抑えきれませんでした。スキイイイイイイイイイイイイイイイイイ (2022年1月19日 2時) (レス) @page29 id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 題名で一本釣りされました。ネーミングセンスと作品作るセンス有り過ぎでは? (2021年2月27日 10時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
裸足のシンデレラ(プロフ) - 凄い面白いです!ただ疑問なのが有り1作目の時、主人公は19歳で高校生だったという事でしょうか? (2021年2月26日 20時) (レス) id: a4ec8b23ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます。前作から読ませて頂いてましたが、続きが見れて嬉しいです! (2021年2月25日 23時) (レス) id: 6e82a1bfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西川あや x他1人 | 作成日時:2021年2月25日 15時