【あんスタ】アイドルって、そんなにいいものですか (1)

休日一緒に遊ぶとか仲良しさんか！！！ ページ24

「・・・・仙石」


「なんでござるかA殿！」


「1円貸して」


「ややっ、足りないのでござるか？一円ならいくらでも余って・・・無い！？」


お安い御用、と財布を開いた仙石が、財布の中を見てカッと目を見開く。


・・・無いのかよ。


「そういえば姫くんが財布いじってたよ」


「なんで一番価値ないのがこんなにあるの、って1円だけひったくって募金箱に入れてた」


「なんでそこで姫宮くんを止めるなり拙者に言うなりしてくれなかったんでござるかな？！！」


「募金するならいいかなって・・」


「よくないでござる！！！」


「ところで、その桃李くんが見当たらないのですが・・？」


「ええええええ姫くんどこで落としてきたの！？」


「姫くん泣いてたりして！まったく、姫くんは弓弦先輩がいなきゃ駄目なんだからー！！」


・・ちょっと、こいつら店内で騒ぎすぎじゃない？


1円とかどうでもいいや。千円から出そう。


元々少ないお札がまた減る・・・くそぉ・・


「お釣り177円でェーす。ありがとうございましたァ」


お釣りを受け取り、早歩きで出口に向かう。


幸い、双子たちは姫くん姫くん言ってて気づいてない。


てかそんな話し合う前に探しにいけよ。姫くんとやら、困ってるかもしれんだろ。


「はー・・・ うわ、っと」


何だか嫌な予感がする。・・何も起こらないといいけど。


ため息をつきながら目を伏せると、


とんっと誰かにぶつかった。


「うあっ！？ちょっと、どこ見て歩いてんの〜！？」


「私はいつでも前を見据えまくっている！！」


「はあ！？ふざけてんの！？・・ってあれ、A」


今度は、


母のイトコの姫宮さんの息子・・つまりはハトコの桃李に会いました。

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