【あんスタ】アイドルって、そんなにいいものですか (1)

誰だ貴様は！美少女を出せ！ ページ11

校門近くの木の陰に隠れつつ、通っていく女子生徒を監視する。


だいたいアイドル科数人と帰ってるか遅くに1人で帰っているとのことで、後者な場合も大いにあるので気長に待とうと思う。


自分が可愛くない分、可愛い人は愛でたくなってしまう、それが私。



―あ、あの人かわいい。けど男に媚び売るタイプかな。


あの人は多分音楽科だな、そんな顔してる。


などと勝手に妄想しつつ、帰っていく生徒を凝視、いや熱視？すること15分。


そろそろ飽きてきたかな！！！気長に待つって言ったのはどうした！！


つーかこれ、はたから見れば自分をフった彼女を待ち伏せしてるメンヘラ男って感じじゃね？うわ私超キモい。


いくら美少女が好きだとはいえ、もうそろそろやめようか。


そう思ったとき、


「なにしてるの？」


肩に・・・手が置かれました・・・


男の・・・声です・・・


「ねえねえ、きみでしょ？男のカッコした女の子！」


なんだ、誰だお前は。


あれか！彼女に『ねェ○○くん、男装した女がアイドル科に近づいてていらつくから消してくれなァい？』とか言われてボコりに来たのか！？


とかいうのは流石に考え過ぎか。


もしかしたらアイドル科の生徒かもしれない。いや待て、あれっ？


もし後ろのこいつが本当にアイドル科だったとしたら。


やばい、やばいやばいぞ。


勢いよく後ろを振り返る。


ア"―――ッ！！イケメンだ―ッ！！！アイドル科だ―ッ！！！


髪がオレンジ！瞳はブルー！一体どこの外国人！？眩し！！


「うわっ、びっくりしたー。反応ないかと思ったらいきなり・・」


「ベツニ、ナニモシテ、ナイス。アト、ヒトチガイ、デス。デハ！！」


ほぼカタコトでコミュ障みたいな喋り方になったけどどうせ二度と会わないからいいのだ！


そう思い走り出すけど、腕をつかまれちゃいましたネー！！！


死亡フラグですね、わかります。

祖母「情緒不安定かよ」→←会話文ばっかだよ！注意！

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