たった一度の恋。2 (ページ9)

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廉：今日家まで迎えに行こうか？

A：ううん

A：廉くんの大学の最寄り駅に行くよ

今日はジンの誕生日を祝う日。

あのあとAさんを誘ったら最初は遠慮してたけど

優太が誘ってるって言ったら来てくれる事になった。

「廉、おはよう」

「おー。おはよう」

授業が入ってる俺とジンは今日も朝から大学に来てて、

優太と紫耀は休みだ。羨ましい。

まあ自分で選んだんやけどな。

優太：ジンの誕生日会

優太：19時にいつもの居酒屋、予約入れたからな！

俺とジンの携帯が同時に鳴って

4人のグループLINEに優太からのメッセージが

送られてきた。

サプライズでもなんでもないのが俺らのやり方だ。

「廉の彼女さんって現地集合？」

「駅まで迎えに行くからジンは先に行ってて」

「了解」

大きな欠伸をしながら受けた講義は

内容より早くAさんに会いたい、そればっかりやった。

「じゃ、俺駅行ってAさん迎えに行くから。」

「はいよー」

長引いた講義のせいで早足で駅へと向かう。

それでも少し遅れて着いたのにAさんの姿が

見当たらへんくて、ちょっと焦ってる。

「廉くん、どこ見てるの(笑)」

なんて見つけてくれた彼女の姿を見て俺は息を飲んだ。