たった一度の恋。2 (ページ13)

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「やっぱり年上の彼女っていいな！紫耀！」

「うん、廉達見てると余計にそう思うね」

「岸くんは年上の人に飼われてそうだけどね」

「ジン！どういうことだ？」

3人の会話を見守ってても途切れそうにないから

帰るわ、って割ってはいるとやっと3人が俺達を見た。

「Aさんまじで今日は来てくれてありがとうございました！」

「プレゼントも嬉しかったです」

「また飲みましょ？廉、抜きでも(笑)」

「おい紫耀」

こんな奴らだけど俺の自慢の友達を

最愛の人にちゃんと紹介出来て良かったな。って

帰り道楽しかった、って笑うAさんの

隣でしみじみ感じた。

「ただいまー」

当たり前のように帰ってきたAさんの家。

明日は休みだしお泊まりです。

やっと、Aさんを独り占めできる。って

意気込んで彼女より先に玄関へ入ると

ぼふっと効果音が聞こえたと同時に腰に

Aさんの腕が回ってきた。

「Aちゃん、どうしましたか」

「ちゃん付け、初めて呼ばれた」

「だってAさんから甘えてくるなんて珍しいから」

「‥うん、ずっとお預け状態だったから」

くるっと半回転して正面からAさんを抱き締めた。

周りに大人だとかしっかりしてるとか褒められるのは

悪くないけど、ふたりっきりだとこうして甘えてくれる

彼女になんとも言えない愛しさが日に日に増していった。