大魔王へ電話 ページ33
「今までたくさんの嫌がらせも我慢してきた…。でも今回はやりすぎだから。もう耐えられない。」
ルイ「お前何様だよ。」
「何様?ルイこそ何様のつもりなのよ!ただ私のお兄ちゃんってだけで、どんだけ私の邪魔するのよ!」
怒り狂った私の口は止まらない。
「ルイなんかの妹に生まれたくなかった!ルイなんかいなかったらよかったのに!」
ルイ「おい…!」
「今後一切ルイの言うことなんて聞かない!もう一生口も聞かない!ルイとは縁切るから!電話もメールもしてこないで!会っても話しかけないで!それではお元気で!」
何か言ってるルイの言葉を遮り、一方的にそう言うと電話を切った。
…ついにルイに言ったよ。
言うこと聞かないなんて言ったよ。
「もう、私は自由だ!!」
1人でそう叫ぶ私は周りから見たら変な人だろう。
あはは、なんて笑いながら涙が出てくる。
情緒不安もいいところだ。
まさか、大学生活まで邪魔されるとは思わなかった。
なんでルイの妹に生まれたってだけでこんなにも辛い思いをしなくちゃいけないんだろう。
ルイは私の人生どれだけめちゃくちゃにすれば気がすむのだろう。
そんな事を思っていると、携帯から電話の着信音がなる。
どうせルイからだし無視しようと思って確認すると知らない番号からだった。
無視しようって思ったけど万が一仕事関係だったらなって考えて出る。
「…もしもし?」
?「あ、俺だけど。」
……俺だけど?
はっ!これはオレオレ詐欺!?
「私には息子はいません!!」
妊娠させたとか横領してとか言われる前に牽制してやろうとそう叫んだ。
?「え?息子?なんで息子?」
「え?じゃあ、娘ですか?」
?「どうしたの?酔っ払ってるの?卒業式だもんね。でも、あんまり飲みすぎちゃだめだよ?」
…もしかして知り合い?
「えーっと、申し訳ありません…どちら様でしょうか。」
?「…そっか、そうだよね。まだ俺の番号教えてなかったよね。ルハンだよ。」
げっ!ルハンオッパ!?
「お、お疲れ様です。」
ルゥ「お疲れ様。てか、って子供いるの?」
「まさか!いませんよ。」
ルゥ「でも、さっき息子とか娘とか言ってたよね?」
「…気にしないでください。」
恥ずかしすぎる…。
穴があったら入りたい…。
穴がないなら掘ってでも入りたい…。
「そ、それよりどうかされました?」
とりあえず話をそらそう。
てか、わざわざ電話をかけてくるくらいだしきっと緊急事態だ。
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L・Y - ーー続きですーー 本当に面白いです!何だかんだでルイ君のこと心配してるし、ルイ君も訳ありっぽいし、これからどうなっていくのかとても気になります!(特にルハン.カイ.ルイ)続きを楽しみに待っています!!頑張ってください!!! (2018年10月9日 1時) (レス) id: 4655e141c9 (このIDを非表示/違反報告)
L・Y - 今日初めていっき読みしました。今までにもマネージャーをやる小説はたくさん見てきましたが、アイドルと双子でしかも意地悪なお兄ちゃんのお話は初めて見ました!長いのでもうひとつ書きます! (2018年10月9日 1時) (レス) id: 4655e141c9 (このIDを非表示/違反報告)
シン - とても面白くて、一気に読んでしまいました。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (2018年3月11日 23時) (レス) id: 499e909fd4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し24407号(プロフ) - 一気に読ませていただきました。続きが気になります。更新楽しみに待ってます! (2017年11月22日 3時) (レス) id: 6ceee168e8 (このIDを非表示/違反報告)
のの - ワクワクしてどんどん読んでしまいました!ルイ最高です♪続きが楽しみです!! (2017年10月11日 19時) (レス) id: f0531c9794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sawa | 作成日時:2015年3月17日 15時