結婚式 〜神谷side〜 3 ページ9
結婚式は、順調に進んでいく。
……本来なら、僕の隣は……
……考えるな、考えるな
……こんなことなら、彼女に出会わなかった方が良かったのではないか。
……2年前、色々なことが起こって
僕は、彼女と一緒になることが出来たのに
僕はすべてを裏切って、この『契約』を交わす
……もう……手遅れだ
ガチャアッ!!!
?? 「誓わせません」
!?
突然、ドアのところに青年の姿。
何だ、何が起きてるんだ……?
そう思った時と、客がざわめき始めるのには、そんなに時間の差異はなかった。
隣の香菜さんにちらりと目をやる。
花澤「…………!?!?」
なんだ……?
香菜さんの驚き方が異常だ……?
まるで、
『ありえない』
とでも言うように。
?? 「……ごめん、香菜……遅れた。」
その声が聞こえた瞬間、香菜さんは大粒の涙を一雫落とし、その場に崩れ落ちた。
花澤「……遅いよっ……(´;д;`)」
花澤母「……あの顔……!まさか……!」
?? 「……結婚して、香菜が幸せになれるのなら、それでいい。だが、そうでないのなら……僕は再び、彼女を盗む。それだけだ。」
青年はスタスタと僕達のところに歩み寄った。
?? 「いこう、香菜?」
花澤「……でも……」
?? 「待たせて本当にごめん。」
花澤「私は……狂ってしまった。もうあの頃のようにはいかないかもしれない。……怖いの。またあなたがどこかへ行ってしまうんじゃないかって。『ワタシ』を見て、私を嫌うんじゃないかって。」
?? 「……香菜。」
花澤「……?」
?? 「……僕のせいで君を苦しめてしまったこと、わかってる。君が何を抱えていようと、構わない。僕は『香菜』が好きなんだ。まぎれもない、君自身が。」
花澤「……ソンナノタダノモウソウヨ。ゼッタイニマタウラギルンデショ。ワタシヲオイテ……」
?? 「絶対しない。約束する。」
花澤「……」
?? 「……」
花澤「……はぁ、わかったわよ、優。」
千鶴「(*^^*)」
花澤母「ちょっと待ちなさい!香菜をこれ以上不幸にするつもり!?今すぐ離れて!!」
千鶴「お母さん?お言葉ですが、彼女をこれ以上、貴方の都合のいい駒にするの、やめましょう?彼女は立派な、大人なんですから♪それとも、大人になりたいからと言って、許嫁がいるのにも関わらず、他の男と関係を持ち、生まれた子供……」
花澤母「それ以上言うなっ!!もう勝手にしろ!」
千鶴「よし、行こ、香菜」
花澤「うん……!」
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あをに(プロフ) - natsue0618さん» ありがとうございます!! 返信遅れてごめんなさい(>_<) 更新亀な私ですが、これからもご愛顧よろしくお願いします!! (2018年11月27日 16時) (レス) id: 50e211d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
natsue0618(プロフ) - すごく面白いです!!これからも素敵な物語楽しみにしてます。 (2018年10月1日 22時) (レス) id: 0be671c1c2 (このIDを非表示/違反報告)
あをに(プロフ) - 時雨さん» わぁぁ!ありがとうございます!!そう言っていただけると、執筆も捗りまくりです!!ぜひこれからも読んでくださると幸いです!ありがとうございます!! (2018年8月18日 11時) (レス) id: e7e1cc6b63 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 凄く面白いです!!続き、どうなるんですか?待ち遠しいです!あぁ、やばい感動して泣きそうだああ! (2018年8月15日 18時) (レス) id: 86a1a639a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あをに | 作成日時:2017年9月17日 2時