結婚式 3 ページ11
千鶴先生と、花澤先生が走っていくのを見届け、ゆっくりと振り返り、式場を見る。
式場は、混乱に包まれていた。
花澤先生のお母さんは、半分発狂モードだ。
花澤母「っ……！！」ｶｯｶｯｶｯ
勢いよくこちらへ近づいてくる。
花澤母「あんたはっ……あんたの血はっ……また私を邪魔するのっ！？」
A「ふ、ふえっ！？」
花澤母「忌々しい……あの女の血が……私からあの人を奪った……女の血がっ……！！」
ﾄﾞﾝｯ!!
A「きゃっ！？」
神谷「A！！」ｻｯ
いきなり突き飛ばされた私の体を、ひろにぃが支える。
花澤母「あぁ、あのときもそうだった……私はあの人の子を妊娠していたのに……結局あの人と結婚出来ずに……みじめな思いを……だから、あの女の娘のお前に……同じ思いを味わせたかった……なのにっ……」
A「……」
神谷「……そんなの、お前には関係ない」
花澤母「なんだと……？」
神谷「お前が苦しんだ事実はそうかもしれない、だが、お前の恨みのために、実の娘や、Aを巻き込むなんて、そんなことしてはいけないっ！！！」
A「……っ」
神谷「Aを、不幸になんか、させるものかっ！！！！」
……ひろにぃが、こんなに怒ってるのを、私は初めて見た。
神谷「……僕は、1度、守る、という名目ではいても、Aを１回手放しました。傷つけました。不安にさせました。だから、僕が偉そうに言える立場ではないことはわかっています。信じて、とはいいません、言えません。けれど、それでも、僕は1回してしまった誤ち以上に、Aを守っていきます。口で示せないのは分かっています。行動で、示していきますっ！！！」
A「ひろ、にぃ……っ」
神谷「ごめんな、A、僕がしたことは、君を守るため、でもなんでもない、ただ、僕が怖かっただけなんだ……」
A「いいよ、わかってる。正直に言ってくれて、ありがとう。」
神谷「A……っ」
A「(*^^*)」
神谷「とりあえず、結婚式にお越しくださった皆様、申し訳ございません！結婚式は、中止となります！！！」
A「お騒がせしまして、申し訳ございませんでしたっ！！！」
2人で、深々と頭を下げた。
すると
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
結婚式いっぱいに、拍手の音が。
「よかった」「いいものを見せてもらった」
そんな暖かい声が響きわたった。
ありがとうございます、本当に……
そして、私たちは、式場を後にした。
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あをに(プロフ) - natsue0618さん» ありがとうございます！！ 返信遅れてごめんなさい(>_<) 更新亀な私ですが、これからもご愛顧よろしくお願いします！！ (2018年11月27日 16時) (
レス) id: 50e211d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
natsue0618(プロフ) - すごく面白いです！！これからも素敵な物語楽しみにしてます。 (2018年10月1日 22時) (レス) id: 0be671c1c2 (このIDを非表示/違反報告)
あをに(プロフ) - 時雨さん» わぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけると、執筆も捗りまくりです！！ぜひこれからも読んでくださると幸いです！ありがとうございます！！ (2018年8月18日 11時) (レス) id: e7e1cc6b63 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 凄く面白いです！！続き、どうなるんですか？待ち遠しいです！あぁ、やばい感動して泣きそうだああ！ (2018年8月15日 18時) (レス) id: 86a1a639a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あをに | 作成日時：2017年9月17日 2時
